こんにちは。
純炭社長@糖質制限の樋口です。
”12月25日のブログ”で
便秘が腎機能を低下させる
という東北大学の研究を紹介しました。
でも、年齢をかさねるほど便秘になりやすく、特に60歳を境にして慢性便秘患者は男女ともに急激に増加します。
便秘薬の中で最も使われているのが
「スイマグ」に代表されるマグネシウム製剤
(水酸化マグネシウムや酸化マグネシウム)
ところが、マグネシウムを使った便秘薬は高マグネシウム血症の危険性があるので、高齢者や腎機能が低下した方では注意が必要なのはあまり知られていません。
便秘薬を飲んでいて次のような症状を感じたら、血液中のマグネシウム濃度が上昇している可能性がありますので、血液中のマグネシウム濃度を測定してもらって下さい。
吐き気・嘔吐
立ちくらみ・めまい
身体がだるい・力が入りにくい
眠気でぼんやりする
脈がおそくなる
では、どんな薬を飲めばいいのでしょう?
便秘の解消は薬に頼るのではなく、生活習慣の改善が大切です。
ポイントは
①水分摂取(飲料として1日1.2リットル目安)
②食物繊維摂取(1日20g目安)
③排便姿勢
④運動
です。
それでも便秘薬を使いたい場合には、東北大学の研究にも使われていたルビブロストン(商品名アミティーザ)は腎機能が低下していても安心して使えるとされています。
※ただし、ルビブロストン(商品名アミティーザ)は流産や子宮破裂を引き起こす可能性があるので妊婦さんは使ってはいけません。
薬用植物のセンナ(センノシド)はなんとなく身体にやさしい便秘薬と思って使っている方もいらっしゃるかも知れませんが、実は作用がとても強力で腹痛を伴う下痢を起こしてしまったり、習慣的に使うと効き目が弱くなってしまう欠点があり、必要なときにオンデマンドで使うべき薬とされています(日本内科学会誌105巻3号432頁)。
また、慢性腎臓病で多く処方される利尿薬や降圧剤の中にも便秘を引き起こす薬があるので、お医者様に薬の種類を変えてもらうと良いケースもあるようです。
便秘を解消して、腸の中をキレイに保って、腎機能の低下を予防したいものですね。
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「便秘薬にスイマグ飲んでいませんか?」への2件のフィードバック