こんにちは。
純炭社長の樋口です。
あなたの腎機能低下パターンは次のうちどれ??
まずは、こちらのグラフをご覧ください。
血液透析に入る患者さんが、どのような原因で腎機能が低下したのかを示したグラフです。
1995年では慢性糸球体腎炎(赤)がトップでした。
2000年以降は徐々に減少し、代わって糖尿病性腎症(青)が急増しています。
2010年以降は糖尿病性腎症が頭打ちになりましたが腎硬化症(黄色)がジワジワと増えています。
以前のブログで、腎機能を知るためにはクレアチニンよりもeGFRを見なければいけないことを書きました。
eGFRとは、簡単に言ってしまうと
「血液中の老廃物を濾しとる力」です。
先日受講した「AGEsプロフェッショナルドクターコース」で、講師の山岸先生(久留米大学)から盲点を教えて頂きました。
腎硬化症(黄色)では、以下の特徴があります。
①長期の高血圧で腎臓の血管が硬く狭くなる。
②腎臓に流れ込む血液が減ってしまうためにeGFRは低下。
③蛋白尿は増えないことが多い。
ところが!
血液透析導入のトップを独走する糖尿病性腎症(青色)
の早期には、糸球体過剰濾過という現象が起きるために
eGFRは低下するどころか上昇して見えることがあるのです。
糖尿病性腎症(青色)ではeGFRが低下する前に蛋白尿が増加する向があるので、クレアチニンとeGFRが基準値であっても蛋白尿が+であれば、腎機能低下を疑って、腎専門医の先生に診てもらって下さいね。
今日のポイント!
eGFRが正常であっても尿蛋白が+であれば腎専門医に診てもらいましょう!
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