純炭粉末をのむと便が黒くなるのはなぜ?

こんにちは!
水曜担当スタッフM子ですpig
ようやく少し涼しくなってきましたね。
夏が終わるというのに,相変わらずぽちゃぽちゃ体型…夏痩せになってみたかったなぁ…gawk

さて,先日お客様から「きよらを飲み始めてから,便の色が黒くなった気がするんですが…」とのお問い合わせをいただきました。
本日はこの理由に関する雑学を~wink

きよらの原料,弊社が製造する「純炭粉末(ダイエタリーカーボン®)」は結晶セルロースを弊社独自技術で炭化しております。

純炭粉末の大きさは粒子が真球ではないので規定しにくいのですが,おおよそ50ミクロン前後です。
(1ミクロンは1,000分の1ミリメートルです。)

HORIBA粒度分布計

この数値は近くにある公設試験場でレーザー回折・散乱式粒度分布計をお借りし,大凡の大きさの分布を調べ,電子顕微鏡像を参考にした数値です。

粒度分布計では,特定の光を照射し,粒子に光が当たった後の回折・散乱光の強度分布を検出し,どれくらいの大きさのものがどのような割合で存在しているかというデータが得られます。

純炭粉末のように,形状が複雑なものは光の散乱も複雑なので,得られる数値は大きさの絶対値を示すものではないと公設試験場の研究員さんに助言を受けました。

一方,電子顕微鏡では大きさの絶対値が得られますが,見られる範囲が限られているので,粉末中の大きさの分布は把握しづらいです。
そこで双方のデータを得て全体像を理解します。

虫眼鏡を持つ女性

ちょっと話がそれましたが…腸の上皮細胞から血管系に移行するのは,500ダルトンくらいの分子サイズまで…と言われております(ダルトンは分子量を表す単位)。

大きさでいうと数ナノメートル前後となるでしょうか?(1ナノは1,000,000分の1ミリメートル)比較すると純炭粉末は大体1万倍くらいの大きさですから,純炭粉末は血管系に移動しません。

ちなみに栄養素であるアミノ酸やイオンなどはサイズ的な問題とは別に,トランスポーターといって選択的に通す経路があります。

消化管全体図

という訳で…意外とご存じない方がいらっしゃるのですが,「食べる純炭 きよら」はお召し上がりいただくと口から胃,腸を通過してそのまま体外に排出されます。

食べ物やお薬,他のサプリメントと異なり,腸管から体内の血管に吸収されて全身をめぐるというものではありません。なので…「便は黒くなる」のです!

血管に移行しませんから,腎臓などでひっかかって臓器を傷めるなんて心配もご無用です!(そのようなご質問もいただいたことがあります。)

きよらの純炭粉末は消化管の中を通過しながら対象物をくっつけて(吸着し),そのまま便と一緒に出てきます。

なので,黒い便をご覧になったら,「うんうん,きよらは今日も頑張って働いてたんだね!と労ってあげてください!

…あ,そんなことするのは私だけ!??coldsweats01

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イカ墨は炭に非ず|美白と皮膚がんの関係

こんにちは。
「食べる純炭きよら」を製造販売する(株)ダステック代表のhigumonです。

先週、健康食品を販売する会社の社長さんとお話をして、こんな話題になりました。

A社長「イカ墨を食べると便が真っ黒になりますが、貴社の純炭でも黒くなりますよね」

私「そうですね。確かに純炭を食べると便が黒くなり、便臭が変わります」

私「イカ墨は食べたことがありませんが、体に良いのですか?」

A社長「イカ墨も純炭と同じように吸着作用があるんでしょ?」

私「????」
イカ墨リゾット

A社長と同じ誤解をしている方に時々遭遇します。

実は

イカ墨と純炭は・・・

まったくの別物なんですsign03

純炭の成分は炭素sign01
元素記号はC
カーボンです。

一方のイカ墨は?というと・・・
日焼けの原因、メラニン色素と同じもの。

メラニンは炭素の他に、酸素・水素・窒素が複雑に絡み合ったインドール骨格を持つ物質で、
チロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素で分解されて作られます。

そういえば、巷で問題になっている美白化粧品のターゲットもメラニンでしたね。

皮膚のメラニンは表皮と真皮の境目にあるメラノサイトという細胞で作られます。
皮膚構造

メラノサイトは皮膚1mm2あたり約1000~1500個存在しますが、意外なことに人種が異なってもメラノサイトの数や分布に違いはないのだそうです。

紫外線を浴びたり、皮膚にストレスが加わると、

プラスミン(タンパク分解酵素の一種:セリンプロテアーゼ、血栓溶解などに働く)や

アドレノメジュリン(血管拡張、細胞遊走、抗炎症など多彩な作用を示す)が、

メラノサイト活性化因子として働き、

銅含有酵素であるチロシナーゼを活性化して

チロシンからメラニンを作り出します。

メラニン輸送

メラノサイトで作られたメラニンはメラノソームというボール状の中に詰められて、

細胞膜の表面に向けて運ばれていきます。

メラノサイトから放出されたメラノソームは、メラニンを欲しがっている他の細胞に運ばれ、

再び細胞内に取り込まれます。

すると、今度はDNAが詰まった核に向かって輸送されて行き、

核の上方に集結してメラニンキャップ(核帽)という構造を形成し、紫外線からDNAを守ります。

生物の仕組みってスゴイですねhappy01

女性には毛嫌いされるメラニンですが、DNAを傷つけないために頑張っていることをご理解いただけたでしょうか?

日焼けの心配がないイカやタコは、別の意味で身を守るためにメラニンを使っているんですね。

チロシナーゼ活性やメラノサイト刺激因子の働きを抑える美白化粧品を使うということは、

DNAが傷つきやすい(皮膚がんになりやすい)状況を作っていることになります。

ですから、日焼け止めをしっかり使って紫外線をカットすることが大切です。

ところが、皮膚科の先生がこんなことを言っていました。

「日焼け止めに書いてあるSPF(Sun Protection Factor)という数値は、

日焼け止めを厚さ2mmに塗った時の値なんです。

ところが、日本人はせいぜい1mm程度しか塗っていない。

これでは効果が無いんです。

外用剤はしっかりと量を使うことがとても大切です!」

美白化粧品は、シミやソバカスの部分だけに使い、

日焼け止め(サンスクリーン)は全身にたっぷり塗って、

大切なDNAを紫外線から守りましょう!