あなたと私の腸内細菌叢

こんにちは!水曜担当のスタッフM子ですhappy01

本日の金沢は曇り空cloud
空気が湿っていて涼しく,過ごしやすい感じです♪

さてさて,今日のブログネタは何にしよう…と数日前から悩んでおりました。

130529医学のあゆみ表紙
ふと目をやると,「週刊医学のあゆみ」の2012年10月13日号「小児腸内細菌叢と病態形成」が…。
以前社長文庫から借りてまだ読んでいない雑誌ですcoldsweats01

早速ひとつめのお話から読んでみたら…まぁなんと目からうろこな!!
びっくりするようなお話がいっぱいです!

東京大学大学院服部 正平先生のご寄稿からいくつかM子が気になったポイントをご紹介いたしますと…

1)  ヒト1人にはおよそ1000兆個の常在菌が生息!

うち,腸内にいるのは100兆個と言われます。ちなみに我々の体を形作っている細胞数は約60兆個と見積もられています。体細胞より細菌の数の方が多い!!shock

2)  地球上には約70門の細菌種が見つかっているが,ヒト常在細菌叢の大部分はわずか4門で形成されている!

長い進化の過程で,ヒトの環境に適応した一部の菌種が増えているのですね~

3)  双生児(遺伝的に同一),家族間(生活環境が似ている)の腸内細菌叢の類似性は他人の間の類似性と区別できるほど高くない。
人はそれぞれ独自の腸内細菌叢を持つ!遺伝的素養や生活環境が似ていても腸内細菌叢には違いが…!

なんと~!eye
双子でも,また同じような生活をしている家族間でも腸内細菌叢は違うのですね~!?
なんだかびっくりです。

4) 腸内細菌叢の菌種には個人差があるが,遺伝子組成に大きな個人差はない。

必要とする腸内細菌の働き(機能)の面からいくと,ヒトはみな同じようなものを求める…でもその遺伝子(働き,機能)をどの菌種のものから得ているかは個人差があるってことですかね?

とはいいつつも,

5)  「乳児と離乳食以降の大人」は腸内細菌叢の構成が随分異なる。また,『「タンパク質・脂質等栄養状態がよく,摂取する食物の種類が多い民族」と,「地域的には離れていても食事が低タンパク質・単純な糖質摂取と似ている2種の民族」の3種間の比較』では食生活が近い者同士の腸内細菌叢が似ている。

食事の成分や食習慣はどういった腸内細菌叢を持つかに大きな影響があるようです。

文中には「大人の腸内細菌叢は総じて頑丈で,一生を通じて大きく変化しない」とありました。

ってことは,おなかの調子や腸内細菌たちの働きで影響を受けているといわれるさまざまな疾患を,宿主である個人の好ましい状態にするには,個々人が現在持つ腸内細菌叢の種類間の生存競争を,好ましい菌種優勢に持っていくことが大切!という話の説得力が増すのかな?smile

であるならば,そのための一手段として,生育環境を好ましい状態にすると考えられる純炭吸着剤を上手に使っていくことが大切なのではなかろうか~confident

腸内細菌はヒトに欠かせない共生生物ですが,一方でこれらがタンパク質を構成するチロシンからp-クレゾール,トリプトファンからインドールなどをつくり,これらは血中に移行して尿毒性物質となるということはよく知られています。

純炭はこうした物質を腸管で吸着し体外へ排出する働きもあり,こういったものを上手に利用することで,腸内細菌とよりよいお付き合いをしていくことが大切なのではないでしょうか?

ちなみに日本人特異的な腸内細菌の遺伝子として海苔などの水生植物の多糖類を分解する酵素があるそうな。
日本人の80%は持っているけれど,欧州の方は2,3%しか持っていないんですって!(これは仏の研究者チームによりnatureという最高峰の論文雑誌に掲載された文献のようです)

服部先生のところでも日本人に特徴的な細菌遺伝子をみつけていらっしゃるそうで,今後徐々に発表されていくことと思われます。

2008年から日本,米国,欧州,英国,豪,カナダなどが参加のヒト常在細菌叢の解明を目指した国際コンソーシアムが組織されたり,これとは別に米国とEUでは各々独自の国家プロジェクトがあったり…腸内細菌や人体の常在菌はかなり注目されているようです!

分子生物学や情報処理の技術革新が進んで,細菌自体の単離ができなかったり培養ができなくても,遺伝子情報を,しかも大量のデータを得て取り扱うことができるようになりつつあります。
その結果,こうした分野も解析が進められつつあるようで…新たなことがこれからもどんどん明らかになっていきそうでわくわくしますねlovely

今後も気になる話を随時ご紹介できればと思っております~happy02paper

 

糖化(AGE)がもたらす全身を蝕む病気とは

IMG_0604お医者様が読んでいる雑誌

「医学のあゆみ」の2013年2月23日号に

糖化現象と心血管疾患の特集が組まれました。

このブログでも糖化現象を何度も取り上げていますが、

始めて読んで下さった方のために、最初に用語の説明をさせていただきますね。

まず最初にAGE。年齢を意味する英語と同じくエイジまたはエージーイーと読みます。

正式な名称はAdvanced Glycation Endproducts。日本語では終末糖化産物と訳します。

次にRAGE。読み方はレイジ。Receptor of AGEの略で、日本語ではAGE受容体となります。

心血管疾患とは血管が硬くなって詰まったり破裂したりする病気の総称で、心筋梗塞や脳梗塞などを想像しがちですが、

血管の老化は全身の老化と言われるように様々な病気の原因になっています。

目次をみるとAGE/RAGEが動脈硬化などの循環器病だけでなく、

腎臓病や認知症、多臓器不全といった様々な病気に関係していることが分かります。

IMG_0606このような病気のほかにもAGE/RAGEはがんや炎症といった病気のほか、

皮膚のコラーゲンが糖化(AGE化)すると肌の弾力が失われたり

保湿性が低下してシワやくすみの原因になるとも言われています。

このコラーゲンだけに絞って糖化の影響を考えてみましょう。

コラーゲンは体内のタンパク質の30%を占める大切な成分です。

最もコラーゲンを多く含むのが皮膚(ブタ皮や鳥皮を煮込むと分かりますよね)。

次いで骨や軟骨、血管などの全身臓器という順になります。

骨のコラーゲンが糖化してしまうと骨粗しょう症になり骨折しやすくなります。

軟骨のコラーゲンが糖化すると間接が動きにくくなり変形性関節炎の原因となります。

血管のコラーゲンが糖化すると動脈硬化になって詰まりやすくなったり、破裂しやすくなります。

このようにコラーゲンの糖化は老化とイコールなのです。

油断ですが、ポーラ化粧品のB.Aザクリーム(30クラムで3万円以上するんですよlovely)は日本で初めて?糖化に着目した化粧品として2009~2011年のベストコスメ賞を受賞し有名になりました。

このように日本でも徐々に浸透してきた「糖化」の危険性ですが、

地道に研究と啓蒙活動を続けてきたのが竹内正義先生(現金沢医科大学)。

2004年に発表した  生活習慣病におけるTAGE(toxic AGEs)病因説 は内容がセンセーショナル過ぎたのか専門家の間に浸透するのに時間がかかりましたが、

約10年の時を経て「医学のあゆみ」で特集が組まれ、ひろく臨床医に読まれるまでになったことに感銘を受けます。

これから数回にわたって糖化(AGE)と各種疾患の関係を紹介していきたいと思います。

次回は糖化(AGE)と腎不全の予定です。

 

純炭が雑誌掲載されました

寒くなったり暑くなったり
IMG_0600
不安定な天候が続きましたが、みなさま体調は大丈夫でしょうか?

ゴールデンウィーク中は冷たい雨が降っていた金沢も、

一転して初夏の陽気になっています。

さて、弊社が製造販売する安心安全な炭素材、

ダイエタリーカーボン 純炭 の記事が

FOOD STYLE 21 5月号に掲載されました!

FS21
「色とおいしさと健康」 と題した面白い特集です。

食卓をカラフルに彩る様々な食材には、

独自の機能をもった色素成分が含まれています。

動物は不足しているものを食べたくなると言いますが、

食材の色によっても、

今の自分に何が足りていて、何が不足しているか?を

判断しているのかも知れませんね。

アフリカでは妊婦さんが炭を食べると聞きました。

また、サルの中にも解毒目的で炭を食べる種類がいるとか・・・

黒い食材を無性に食べたくなったら、体の外に出してしまいたい余分なモノがたまっている証拠なのかも知れませんね(笑)。

ダイエタリーカーボン 純炭 の記事は76ページにあります。

ひとつ前の記事がマスコミで話題のユーグレナさん。

株式上場をはたして飛ぶ鳥を落とす勢いの企業ですが

大学の研究から生まれたベンチャー企業としては弊社も同じ。

ユーグレナさんをお手本にしながら頑張ります!

さて、掲載記事の別刷りをご希望の方は

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