食べる純炭きよらをご愛用いただいているお客様(元モデルの美人社長)からご質問をいただきました。
豆乳は健康に良いのか?悪いのか?
早速ネットで調べてみると、
大豆は発酵食品として食べるものであり、豆腐や豆乳は危険との記事が散見されます。
大豆食品は健康を害するという論旨は以下の3点に要約できます。
1)タンパク質分解阻害・ミネラル吸収阻害による反栄養作用
2)大豆イソフラボンによる発がん
3)甲状腺腫を誘発する物質を含む
味噌や納豆は安全で、
豆腐や枝豆、豆乳は危険なのか?
シリーズで私見を書きたいと思います。
初回は大豆に含まれる反栄養物質に関して。
大豆は畑の肉と言われるように良質なタンパク質を豊富に含んでいます。しかし、
「健康のために大豆食品を食べたとしても、その中にはタンパク分解酵素阻害因子や
キレートと呼ばれる物質が多量に含まれており、タンパク質やミネラル分の吸収を
妨げてしまう。発酵大豆食品以外は避けなさい」という論旨です。
確かに生の大豆には消化酵素(トリプシン)の働きを妨げる因子が含まれます。
しかし、この因子自体もタンパク質でできているため、加熱すれば壊れてしまいます。
大豆を生で食べない理由は青臭さだけではなく、
タンパク分解酵素阻害因子を熱で破壊するためなのです。
暑い夏に枝豆とビールは欠かせませんが、大量の枝豆を食べても腹痛はおこしませんよね。
枝豆と大豆は違うんじゃないの?という方のために面白い報告を見つけました。
富山短期大学の研究による
「枝豆のトリプシンインヒビター活性値と物性試験」という論文です。
それによると生の枝豆には大豆と同等(むしろ多いくらい)の
タンパク分解酵素阻害因子が含まれていますが、
10秒茹でただけで半分になり、2分茹でればほぼ完全に失活することが分かりました。
更に面白いのは、
3社の冷凍枝豆に含まれるタンパク分解酵素阻害因子を測定している点です。
生枝豆に含まれるタンパク分解酵素阻害因子を100とすると、
A社:88
K社:63
N社:14
自分で2分茹でると:2
といった具合に、メーカーによって大きく異なることが分かりました。
十分に加熱された豆乳から作られる豆腐や油揚げ、がんもどきを食べたからと言って
他のタンパク質が吸収されなくなり栄養不足になることはありません。
一方、飲み屋で出される枝豆には冷凍食品を自然解凍したものもあるので、
これを沢山たべると消化不良になる可能性はありますね。
但し、日本人女性は痩せすぎといわれているので、
極端なダイエットや偏った食生活をしている方は心配です。
バランスの良い食事をとるのが一番です。
長くなってしまったので
ミネラル吸収阻害に関しては次回ご紹介します。
「豆乳や豆腐には反栄養素?が含まれる?」への4件のフィードバック