腎臓の数値が横ばい状態で良くならないんだけど…

こんにちはゆっきーです♪
先日お客様からこんなご質問をいただきました。

☞数値が横ばいで、全然よくならないんだけど?

「腎臓の数値が横ばいでよくならないんだけど」というお悩み相談は少なくありません。そうなんですよね、わかります。ぐぐっと検査の数値がよくなって腎臓の不安がなくなれば、こんな悩みから解放されるのに…とお思いの方も多いはず。
※ここでは、クレアチニン値ではなく、腎臓の数値(点数)=e-GFRで説明していきます。クレアチニン値からe-GFRを算出する方法はこちら
(男性は左のグラフ、女性は右のグラフより、縦軸のクレアチニン値と横軸の年齢が交わるところの数字があなたのe-GFRの数値です)

 

☞健康な人でも数値は横ばいではない

実は、腎臓の数値(e-GFR)は、健康に問題がない人でも悪くなっていくのが普通です。なぜなら、老化によって腎臓の機能は少しずつ落ちるから。書籍「レジデントのための腎臓教室(※)」によると、平均で毎年、0.36mLずつe-GFRが低下します。

 

☞例えばゆっきーが80歳になった時(e-GFR予測値)は?

現在ゆっきーは35歳でe-GFRは88.7です。1年間で-0.36ずつe-GFRが低下すると、80歳になるころにはe-GFRは72になっています。右肩下がりで低下するのは、長生きするうえで仕方のないこと、みんな当たり前に腎機能は低下するのです。という事は、腎機能の数値が横ばいってことは、悪くなっていないという事なので、落ち込むことはありません。

 

☞平均でそれくらい落ちるなら・・・

お察しの通り、現状で腎機能の数値が引っ掛かっているという事は、ほかの人より少し腎機能が落ちるスピードが速いという事。「レジデントのための腎臓教室(※)」によると以下のように報告されています。
・高血圧がある人→1年間で0.3~0.5mLずつe-GFRが低下
・尿蛋白が出ている人→1年間で0.6~0.9mLずつe-GFRが低下

 

☞もし高血圧や尿蛋白があると・・・

さっきの平均的な腎機能の推移のグラフに、高血圧だった場合(-0.5ずつ低下)尿蛋白が出ていた場合(-0.9ずつ低下)のグラフを追加してみました。腎機能に不安があるひとのほとんどは高血圧の薬を服用していますが、腎臓に何らかの疾患があったり、腎機能にダメージを与える生活習慣があると、腎機能の低下スピードがグンと上がってしまうという事がわかります。
このような計算から、現在のまま何もしなければ何年後に透析を提案されるか(e-GFRが10まで低下する)大体の予測ができてしまいます。

 

☞自分の腎機能が透析になる年齢は予測できる

例えば、現在60歳の高血圧持ちのA男さん。先週の検査の結果がe-GFRが43だったとしましょう。高血圧の場合、悪く見積もって0.5ずつ腎機能が低下していきます。このままA男さんの腎臓の点数が10まで低下してしまうのは何年後でしょう?
計算としては、(43-10)÷0.5=66年後の126歳の時という事に。
むしろ、A男さんの場合は、「ギネス記録並みに長生きしたい」という事ではなければ、生きているうちに透析になる心配はないかもしれないなぁ…と安心できる材料にもなるでしょう。

 

☞これが分かればしっかりと腎臓病と向き合える

さらにA男さんが努力をして、減塩をしたり、適度な運動をしてメタボを解消したり、きちんと水分摂取をしたり、ストレスをためないように気をつけて生活を改善すればどうなるでしょう?きっと年間0.5ずつ悪くなるところを0.4…0.3…と悪くなる傾きを緩やかにし、透析をもっともっと先延ばしすことができるかもしれません。

腎機能悪化のスピードを緩やかにする生活の改善はこちらのブログも参考にしてください。腎臓の数値は横ばいを目指しましょう!

 

(※)参考文献
レジデントのための腎臓教室~ベストティーチャーに教わる全14章~
著:自治医科大学腎臓内科准教授 前嶋明人

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腎臓病の予防医学とは?

こんにちは、純炭社長の樋口です。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されましたが、皆様いかがお過ごしですか?金沢は観光客の姿が消えて久しいですが、少しずつ日常が戻ってきているような気がします。

さて今日は、北里柴三郎が2024年から新しい1000円札に描かれるというニュースを見ていて感じたことを書きたいと思います。

☞北里柴三郎ってどんな人?

(※写真は野口英世です)
破傷風菌やペスト菌を発見し、感染症治療に大きく貢献した北里柴三郎は「医者の使命は病気を予防することにある」と確信し、予防医学を生涯の仕事とすることを決意したそうです(出典:学校法人北里研究所北里柴三郎記念室ホームページ)。

☞予防医学の現在

だがしかし、現代医学は病気を治療することに重きがおかれ、予防医学は何となく胡散臭い領域に押しやられているのではないか?そして、今のコロナ禍は北里柴三郎が目指した予防医学の大切さを思い出させてくれる良いきっかけになったのではないか?・・・・三密を避け、よく手を洗い、マスクを着用するのは立派な予防医学!医学とは医者だけが行う行為ではないんだな~・・・そんなことが頭に浮かんだのです。

☞腎臓病における予防医学とは?

日本人の腎機能(eGFR)は1年あたり0.3~0.4低下すると言われており(出典:前嶋明人『レジデントのための腎臓教室』、日本医事新報社、402頁)、加齢とともに腎機能が低下するのは避けられません。しかし、低下するスピードを緩やかにして透析を回避し、天寿を全うすることが慢性腎臓病における予防医学だと思うのです。では、どうやったら腎機能が低下するスピードを緩やかにできるのか?
まず最初に、どうして自分の腎機能が低下したのか?を知ることが大切です。「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」ですね。

☞あなたの腎臓病はどのタイプ?

の図は日本透析医学会が発表している『わが国の慢性透析療法の現状』に掲載されているグラフで、透析に入った患者さんが、どのタイプの腎臓病に罹っていたのかを示しています。

2018年のデータでは、
1位は糖尿病が原因で腎機能が低下する糖尿病性腎症(42.3%)
2位と3位が同じ割合(15.6%)で、高血圧が原因の腎硬化症と免疫機能の異常などで起きる慢性糸球体腎炎。
透析に入った73.5%の患者が、この3つの原因で腎機能が低下していたことがわかります(元データはこちらで確認できます)。

☞腎臓病の悪化を予防するには?

●糖尿病性腎症と診断されたら
血糖値を上げない食事や食後の運動で腎機能低下のスピードを緩やかにできるはずです。食物繊維やたんぱく質を先に食べて、炭水化物は最後に持ってくることで血糖値の急上昇を抑えられますし、食後に散歩するのも良いです。食前に大匙一杯の酢を水でうすめて飲むと、糖の吸収が緩やかになると言われています(私には効果絶大でした)。

●腎硬化症と診断されたら
降圧剤で血圧をコントロールしたり、食塩の摂取量を減らすことが大切。塩分が少ないと味気なくて食欲がなくなってしまう場合は、食材の表面にだけ醤油や塩を少量ふって食べるのが効果的!スプレー式の醤油も販売されていますし、ためしてガッテンで紹介された泡醤油(ゼラチンや卵白と少量の醤油を泡立てたもの)も美味しいですよ。こちらにレシピが紹介されています。

●慢性糸球体腎炎と診断されたら
慢性糸球体腎炎からの透析導入は減り続けていますが、病態が様々で腎生検(腎臓に針を刺して腎組織を調べる検査)などの詳しい検査をしないと、どんなタイプの炎症が起きているのかわかりません。炎症を抑えるステロイド剤をきちんと服用することが大切!でも、心配しすぎやストレスも炎症を悪化させるので、瞑想や森林浴などでストレスを軽減するのも良いと思います。

厄介なのは、透析導入で4番目に多い「不明(13.5%)」。しかも、じわじわと増え続けています。AGE(糖化物質)や食品添加物、過剰なストレスなどが原因不明の透析導入を増やしているのか?今後の研究を見守ります。

☞自分の腎機能を自分で管理して透析を予防するには?
さて、個人差はありますが、一般的にはeGFR(推算GFR)が10前後で「そろそろ透析の準備をしましょう」と言われ、血管の状態が良好なうちにシャント手術(透析を行うための血管回路を作る手術)が提案され、eGFRが5前後で透析に入ることが多いようです。

毎回のクレアチニン値に一喜一憂するのではなく、eGFRをグラフ化して腎機能の低下スピードを知り、eGFRが10に近づかないように食事や生活習慣を見直したり、きちんと服薬することが透析予防に役立つと思います。eGFRのグラフ用紙はこちらにありますのでご活用下さい。

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怒りや不安をコントロールして腎臓を守る方法

こんにちは。純炭社長の樋口です。

さて、前回のブログでは「怒りや不安が健康を損ない腎機能も低下させてしまう」ことを紹介しました。そこで今回は、「そのメカニズムと対処方法について」です。

☞人間は怒りを感じると…

アドレナリンというホルモンが増加します。
アドレナリンは「闘争と逃走のホルモン」と呼ばれ、例えばナイフを持った通り魔と出くわしてしまった時に「戦う」か「逃げる」か、究極の判断を迫られたときに威力を発揮するホルモンです(火事場の馬鹿力もアドレナリンによるもの)。

☞アドレナリンの働きって?

・アドレナリンは筋肉などのたんぱく質をエネルギー源であるブドウ糖に変化させて血糖値を上昇させます。
・アドレナリンは興奮状態を作り出すために血圧上昇心拍数上昇に働きます。
・アドレナリンは出血を最小限に抑えるために血管を収縮させ、血液を固まりやすくします。
”頭に血が上る”なんて言葉はまさに言い得て妙という感じです。

☞アドレナリン出すぎは困りもの…

このようにアドレナリンは生きるか死ぬかの瀬戸際で必要不可欠なホルモンなのですが、ちょっとした怒りや不平不満、不安でも増えてしまう困りものでもあります。そこで、無駄にアドレナリンを増やさない方法を見ていきましょう。

☞オススメの方法はこちら

世の中には数多の健康法がありますが、小林弘幸先生は「怒りをコントロールできれば、ほかの健康法はいりません。」と断言しています。逆を言うと、今のようにコロナ報道で日本全土が怒りに覆われている状況は肺炎の重症化のみならず、腎臓病やガンなどにも悪い影響が出てしまいそうで心配です。

小林先生が提唱する怒りのコントロール法に私の(つたない)解説を加えてみました。

1)口角を上げて笑顔を作る。

箸を横向きにして口にくわえてみてください。口角が上がって笑顔に似た表情になります。この状態で新聞を読むとアラ不思議。読んで心地よい記事が見つけやすくなり、暗い記事への不快感が薄まります。「笑顔を作ると楽しくなる」ことは脳科学的に正しいことが証明されていますし、何といってもあなたの笑顔は見ている人を幸せにします。コロナ離婚を避ける秘訣でもあります(笑)。

2)背筋を伸ばしてゆっくり歩く。

背筋を伸ばして歩いている人と、猫背で歩いている人を見てどちらを心地よく感じますか?表情だけでなく、姿勢も自他の気持ちに大きな影響を与えます。良い姿勢は自己肯定感をアップさせます。

3)怒りを口にしない、表現しない

「売り言葉に買い言葉」って言いますよね。怒りは怒りを増幅させます。怒りは伝播します。吐き出すよりも飲み込んでしまった方がストレスは溜まりません。ホスピスを題材とした称せる『ライオンのおやつ』の中にこんな言葉があります。
『思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝にかえれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。』

4)ゆっくり丁寧に字を書く。
手書きで字を書く機会が少ないので、写経を始めました。落ち着きます。

5)体中に水がしみわたるイメージでゆっくり水を飲む。

寝起きはコップ一杯の常温水を一気飲み(腸が動き出して便秘改善に有効です)。日中はちびちびとゆっくり1日1.5リットルの水分補給。

6)「ため息」と「1対2」の呼吸法

「はぁ~」と声を出して息を吐くと肺の空気を出し切ることができます。そして、①3~4秒かけて鼻から息を吸い、②6~8秒かけて、(鼻または口から)ゆっくり長く息を吐く。①と②を3分間続けると良いそうです。

7)庭やベランダに出て風の香り、雨の香り、木々の香りを嗅ぐ

小林先生はプロゴルファーの横田真一さんに『ここぞというショットの前に、芝生の匂いを、風の香りを嗅いでください』とアドバイスし、見事に優勝に導いたそうです。

8)自分が心地よいと感じる色・音・香りを身の回りに置く。

どんな色・音・香りが好きか分からない場合は、口角を上げて笑顔を作って風景を見たり、音楽を聴いたり、様々な香りを嗅いでください。その時々の気持ちを和らげてくれる色・音・香りが見つかるはずです。

純炭社長も人間なので、イラっとしたりしますが、最近は意図的に口角をあげる、好きな歌を口ずさむなどを実践しています。また、ネガティブなSNSや報道を意図的に見ないように遮断するのも効果的!
ぜひ試してみてくださいね。

 

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新型コロナウイルスは思考に感染する

こんにちは。
「新型コロナウイルスは思考に感染する」と言われて、
「じゃあ、しっかり歯磨きをしないといけないね」と返して爆笑された純炭社長の樋口です。
はい、思考を歯垢と勘違いしておりました(笑)。

☞思考に感染?

「新型コロナウイルスは思考に感染する」という言葉は今の世相を反映している気がしてなりません。

テレビをつければコロナウイルスの話題ばかり。
しかも、
・PCR検査が少なすぎる
・布マスク2枚は無駄
・現金支給や企業給付金の申請が煩雑かつ遅すぎる
・外出自粛と言われているのに混雑する商店街の風景
・安倍首相は貴族か
などなど、コメンテーターがイライラをカメラにぶつけていて、文句ばかり聞かされているような気がします。

☞こういう時こそ本性が出る??

その影響なのか、フェイスブックやツイッターといったSNSでもネガティブ発言が目立ちます。この人がこんな発言をするの?!と驚いてしまうことも珍しくありません。

☞我々は報道に躍らされている?

あるIT系情報サイトにこんな内容の記事(出典:※1)がありました。
『もともとテレビのルーツは兵器だ。映像の力によって、遠く離れた人々を思うがままに動かすことができる。ナチスドイツが開発に着手して、それをアメリカが引き継いだ』

☞報道を見てこう思う人も多かった!

『不要不急の外出を控えてという政府や東京都の呼びかけがあった以降のニュースや情報番組を思い出してほしい。さまざまな観光地や繁華街に生中継を出して、不要不急の外出をしている人々の映像を大量に流していなかっただろうか。(中略) このような映像が朝から晩まで何日間も連続で大量に流されると、人々の行動にどんな影響がでてくるのか。そりゃあ報道のおかげで危機意識が高まって、外出を控えるようになるんじゃない?と思うかも知れないが、現実はむしろその逆で、このように考える人たちが増えていく。「なんだ、週末は外出自粛とかいってたけど、沢山の人が出かけているじゃん。だったらウチも本格的にロックダウンとかなる前に、出かけられるうちに出かけておこう」。つまり、テレビや新聞で外出自粛に従わない人を繰り返し、繰り返し報道することによって、皮肉なことに外出自粛に従わない人の背中を押してしまっているのだ。』『そんなに簡単にマスコミに踊らされるわけがないだろう!と怒る方たちが沢山いるが、我々がマリオネットのようにいとも簡単に操られてしまうのは、先日のトイレットペーパーパニックが証明している。』『日本のマスコミは社会の混乱や不安をショーとして消費する恵傾向がある。』(出典:※1より)

☞つまり、これが思考に感染という意味

純炭社長も混乱や不安を煽るショービジネスに影響され、「どうして外出自粛できないんだ(怒)」「どうしてトイレットペーパーが買えないんだ(怒)」「どうしてタイムリーに現金支給や給付金が出せないんだ(怒)」などと怒りや不安をため込んでいたように思います。

☞こんな状況って腎臓病にはどんな影響が?

さて、怒りや不安は健康や腎臓にどのような影響を与えるのでしょう。
そこで、この本を読んでみました。
結論から書いてしまうと、怒りや不安
・血管を収縮させて血圧を上げ、腎臓に負担。
・腸の動きが悪くなり、便秘や腸内環境の悪化によって腎臓に負担。
・血糖値が上がり、血管の老化やAGE(糖化物質)によって腎臓に負担。
・風邪やインフルエンザに罹りやすくなり、炎症によって腎機能の低下。
からだや腎臓に悪いことずくめですね。

☞怒りや不安で体を蝕むことなかれ!

文字数が多くなってしまったので、怒りや不安が健康を損なうメカニズムや対処方法の詳細は次回のブログに記しますが、とりあえずは以下の3つの方法を試してみてください。
①自分が何に対して怒りや不安を感じているのか?自問自答し、解決案を考えてみる。(例えば収入が激減することへの怒りや不安を感じた時は、「今まで当たり前だと思っていた給料は何の対価としてもらえていたのか?」と考えれば、「不満はあるが不安はないサラリーマン」として働くか、「不満はないが不安はある」自営業を選ぶかを考える契機になるかも知れません。また、どこにどれだけお金を使っていたかを見直すチャンスでもあります。)
②不平不満を口にしたり、SNSに書き込まず、とりあえず口角を上げて笑顔を作る。(無理やり作った笑顔でも、脳は嬉しい・楽しいと簡単に騙されます)
③ワイドショーや報道番組の視聴は最小限にとどめて、漫才・コント・落語・コメディー映画などで大いに笑う。(純炭社長は安住アナの「ぴったんこカンカン」で爆笑しています)

自粛でいままでよりも時間がある人が多いはず!
ずるずるとネガティブな報道に引きずり込まれない様に工夫して、お過ごしくださいね。いろいろな意見があると思いますが、私は安倍首相のYutube動画はメッセージ性を伴った勇気ある行動だと思っています(批判は想定内だったでしょう)。政治家や知識人は批判だけで存在感を示さず、前向きな代替案や行動で存在感を示してほしいと感じています。あっ、またイライラしてしまいました。ダメですねえ。
しばらくは「見ざる聞かざる言わざる」、日光東照宮のお猿さんのようにネガティブ情報をロックダウンしようと思います。

出典※1:(ITmediaビジネスオンライン、4/7配信記事より)

腎臓のためにも納豆や豆などの植物性たんぱく質と摂った方が良い?

こんにちは。純炭社長の樋口です。
先日のブログで、新型コロナウイルスに「納豆って効くの?デマなの?」という話題で腸内環境と肺疾患の関連性を紹介しました。

☞植物性たんぱく質のススメ

今日は腎臓病や脳卒中・心筋梗塞を予防する(あるいは進行を遅らせる)ためには納豆は食べた方が良いのか?という観点から「植物性たんぱく質のススメ」をご紹介しようと思います。
約1年前のブログで「腎臓のためには植物性たんぱく質を摂った方が良い」という話題を紹介したところ、高価で不味い(?)低たんぱく質米を(我慢して)食べているお客様からお叱りを受けたことがあります(笑)。

☞植物性たんぱく質は腎臓にやさしい!

駄菓子菓子!、2016年のメディカルトリビューン記事では慢性腎臓病では総たんぱく質に占める植物性たんぱく質の割合が33%増すと死亡リスクが23%低下することが紹介されていますし、2019年の世界腎臓学会議では植物性たんぱく質の摂取量を10グラム増やすごとに、腎機能の低下速度が18%改善すると報告されています。

☞肉から豆に変えると・・・

更には、2019年9月27日のブログ「植物性たんぱく質で死亡や心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)のリスクが低下!」では、日本人約7万人の調査で植物性たんぱく質を多く食べていたり、赤身肉や加工肉(ハム・ソーセージなど)を植物性たんぱく質に置き換えると、がんによる死亡率が最大で50%も低下したり、心血管病による死亡率が42%も低下することも紹介しました。

☞発酵した大豆製品は優れている

そして世界四大医学雑誌のひとつBritish Medical Journalに2020年1月に掲載された国立がんセンターの論文では、納豆や味噌のような発酵性大豆食品の摂取量が多いと(1日に納豆1パック程度でOK)死亡リスクが約10%低下することが報告されたのです。

☞もしや日本食って優秀!?

ここまで植物性たんぱく質や大豆が健康に良さそうとの研究結果が出てくると、腎機能が低下したからといって(もちろん、ナトリウム(塩分)とカリウムには注意が必要ですが)「白米に納豆と味噌汁」という典型的な日本食を我慢する必要があるのか?と疑問に思ってしまうのです。

☞お医者さんがダメって言う

ところがどっこい、お客様からの電話では「納豆や大豆は食べるなと言われた」という話をよく聞きます。ネットや腎臓病食の書籍を調べてみましたが、どうして大豆がNG食品なのかよくわかりません。(腎臓病食に大豆がダメな理由を知っている方は教えてください)

・大豆はアミノ酸スコアが低いから
・納豆はカリウムが多いから
という情報はみつかりましたがコレは本当なのでしょうか?

☞大豆のアミノ酸スコアが低いという情報は否定されている
植物性たんぱく質は腎機能低下を抑制する
かつては大豆は動物性たんぱく質に比べてメチオニン(アミノ酸の一種)が少ないので、動物性たんぱく質のアミノ酸スコアが100に対して大豆は80程度とされていました。例えば納豆1パック(40グラム)にはたんぱく質には6.6グラム、メチオニン104ミリグラムが含まれていますが、豚肩ロース37グラムはたんぱく質6.6グラム(納豆と同じ)、メチオニン197ミリグラム(納豆の約2倍)といったように。
しかし、メチオニンを大量に必要とするネズミの実験で算出されたアミノ酸スコアは後に否定され、人間にとって大豆は卵や牛乳と同じくアミノ酸スコア100点満点とされたのです(1993年米国食品医薬品局)。

☞鍵はメチオニン?

なぜ植物性たんぱく質が良いのか?金沢医科大学の北田先生らの研究からメチオニン含有量の違いが浮上してきたのです。「腎機能が低下する肥満ネズミを低たんぱく食で飼育すると腎機能低下が抑制されるが、メチオニンの添加によってその効果が打ち消された」という結果です。

たんぱく質は
1)メチオニンが少ない植物性たんぱく質
2)オメガ3不飽和脂肪酸が多い魚介類のたんぱく質
3)飽和脂肪酸が多い動物性たんぱく質
この3種類を偏りなく食べた方が良さそうです。

ちなみに納豆1パックのカリウムは約260ミリグラムでちょっとだけ多め。
13グラムの高野豆腐は納豆1パックと同じたんぱく質量でカリウムは4ミリグラムしか含まれていませんよ。

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なぜ人類は健康を害するほど塩を欲してしまうのか(後編)

こんにちはゆっきーです。
前回お届けした前編ブログでは、貴重な塩を体に取り込むために、2つの臓器が進化したというお話でした。なんと、その臓器のおかげで人間のからだは2g程度の塩分摂取量でも生きていける仕組みなんです。
それにも関わらず、現代では健康を害するほど塩を摂るようになり、塩の摂り過ぎが問題化しています。

☞わずかな塩分で生きていけるのになぜ製塩技術が発達したのか?

人類は、腎臓が進化したおかげで、わずかな塩だけでも生きて行けるようになりました。しかし、なぜ多くの塩を得ようとする製塩技術を必要としたのでしょうか。
日本でも、縄文人が海水から、とてつもない時間と労力をかけて塩の結晶を作り出していました。また、サラリーマンの語源はsalt(塩)とも言われ、塩が貴重品だった古代ローマ時代に塩を買うために兵士や役人に支払われた給付金に由来するのだそうです。いったいどういう背景で塩を欲するようになったのでしょうか。

☞食の変化と共にわずかな塩分だけでは健康維持が出来ない様になった

実は、人類が農耕をはじめて食生活が変化していった頃、病気が流行ってしまいました。農耕で食糧を安定して得られるようになりましたが、今までの主食(狩猟や採集により肉や木の実などを主食にしていた時代)と違い、穀物や野菜からとれるナトリウムは、かなり少なくなっていたのです。
一方、穀物や野菜に多く含まれるカリウムが体内にたまり、心身に不調をきたすようになっていきました(血液中のカリウムが増えすぎると筋力が低下したり、不整脈や心停止につながります)。
☞体内からカリウムを捨てる仕組みが必要となった
そこで腎臓は、多すぎるカリウムを尿として体外に捨てようと頑張って働き始めました。ところが、カリウムには腎臓でのナトリウム再吸収を抑制する働きがあったので、摂取するナトリウムが減ったうえに、尿に捨てられるナトリウムが増えてしまい、ナトリウム不足に拍車がかかってしまったわけです。

そこで、穀物や野菜以外の食材からナトリウムを補うために製塩技術が世界中で発達していったのだそうです。当時、塩は生命維持のためのサプリメントとして重宝されていたのですね。

☞腎臓の大きさは30歳ごろがピーク!?
30代以降、腎臓はすこしづつ小さくなり、加齢とともに腎機能は落ちていきます。人生100年といわれる昨今、自分の腎臓で天寿を全うしたいですね。
塩分過多により腎臓を疲弊させている現代人は、病気になる前から腎臓を守るために、減塩が大切です。

☞厚生労働省も引き下げたナトリウム摂取量

塩分摂取量過多による弊害としては、高血圧・慢性腎臓病・胃がんのリスクを高めるとされています。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では目標摂取量を1日あたり0.5g減らすよう基準値が改訂されました。
現在では、成人男性で約7g、女性約6.5gと目標摂取量が設定されています。それでも日本は世界的に見ても塩分過多な民族と言えます。実際、世界基準(WHO)での塩分摂取量の目安は5g未満を目標としています。

☞外食での塩分量、困っていませんか?

スーパーやコンビニで売られている一般食品(生鮮食品は除く)には栄養成分表示として食塩相当量が表示されるようになってきましたが、「外食でも表示してくれたらよいのにな~」と思います。
ラーメン屋さんに行って「麺+具=食塩相当量3g」、「スープ=食塩相当量3g」って書かれていたらスープを飲み干したいと思わなくなるのではないでしょうか。

ゆっきーもついつい濃い味のものを食べすぎて後悔することがあります。塩分をとりすぎると、体がむくんだりだるくなったりして、自覚症状を伴うことも少なくありません。快楽に任せて塩分をとりすぎると、そのツケは腎臓に回ってくることを肝に銘じて注意したいと思います。

最後に、カリウム制限が必要ないのに自己判断で野菜や果物を控えてしまう方もいらっしゃいます。カリウムには前述したようにナトリウムを排泄する働きがあるので、カリウム不足になると更に厳しい食塩制限が必要になります。また、食物繊維も不足して便秘の弊害もあります。カリウム制限は自己判断で行わずに、血液検査の結果を見ながらお医者様や栄養士さんに相談してくださいね。

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なぜ人類は健康を害するほど塩を欲してしまうのか(前編)

こんにちはゆっきーです。
先日NHKの番組で、”塩”をテーマにした番組
『食の起源:塩 人類をとりこにする本当の理由』が放送されていました。

腎臓の数値に引っかかるとまず最初に”減塩してください”と言われた人も多いのではないでしょうか?
この番組の冒頭でもアナウンスされていましたが、どうして人類は健康を害するほど塩を欲してしまうようになったのでしょうか?

☞人類の祖先は、貴重な塩を無駄にしないように進化してきた

我々は塩に含まれる”ナトリウム”なしでは生きていけません。ナトリウムには受精卵にスイッチを入れたり、脳の電気エネルギーにも必要なミネラルで、生命維持には欠かせないものです。
もともと人類の祖先は、塩たっぷりの海の中で暮らしていましたが、やがて陸に上がり、海から離れた内陸へ生活の場を移しました。
そうすると海中とは違い、陸上では簡単にナトリウムが手に入りません。ナトリウム不足で命の危機に瀕した人類の祖先は、ある2つ臓器を進化させてきました。

☞まず1つ目の臓器は『舌』

塩不足を乗り切るため、貴重な塩を感じとるセンサーが敏感に進化しました。
舌に存在する味を感じるセンサー『味蕾(みらい)』からは、少しでも塩分が含まれていると、もれなく取り込もうとして、脳が快感を感じるような刺激が伝わる仕組みが備わっています。

☞すいかに塩をかける理由!

また、最近の研究では、塩味と別の味(甘味・旨味・油の味など)が同時にあるときだけ反応するセンサーも発見されました。このセンサーの働きにより、スイカに塩をかけるとより強く甘みを感じたり、出汁の旨味や油の旨みも塩があると、より強い刺激が脳にいくようになっているのです。

☞塩には中毒性もあり

マウスの実験では、塩分を多く与えておいた後に塩を与えるのをやめると、塩を中毒的に求める脳内物質が増える(麻薬依存の人の脳に現れる物質)という研究結果も出ています。塩を摂り過ぎる生活をつづけていると、塩中毒になってしまう危険性があるということですね。

☞塩のとりこになった脳をだます方法

そこで、塩のとりこになってしまった脳でも塩の取りすぎを防ぐ方法をご紹介します。それは『舌という優れたセンサーにだけ少量の塩を届けて、脳を満足させてしまう』というだまし討ち作戦です。素材全体に塩を染み込ませるのではなく。表面にだけスプレーで塩水をごく少量つけて食べると、脳が快感を感じて薄味でも満足できるそうです。

☞2つ目に進化した臓器は『腎臓』

ナトリウム不足から体を守る為、祖先は取り込んだナトリウムを外に捨てない様に進化しました。ナトリウムを再吸収できる臓器、それが腎臓です。腎臓はかなり精巧な仕組で出来ており、体内のナトリウム量を常に一定に(ナトリウムとして約100g、食塩として約250g)に保つことができるようになっています。

☞1日に排泄される塩分量は約1.5g
腎臓病での賢い塩分の摂り方
1日に尿や汗、便などで失われる塩分はおよそ(食塩として)1.5gと言われているので、1.5gの食塩を補えば生きていけることになります。その証拠に、地球上には塩を一切取らず、1日2Lのミルクをのんで2g程度の塩分摂取で生きている民族もいるんだそうですよ。人体は進化した臓器のおかげで、わずかな塩分摂取量でも陸上で生きていける様に進化してきたのですが、日本人の食塩摂取量は1日あたり男性11g、女性9.2g(平成27年調査)。どうして大量の塩分を欲するようになってしまったのでしょう?

さて、前置きが長くなってしまいましたが、次回はなぜわずかな塩だけでも生きていけるように進化した人類が、多くの塩を求めるようになったのか・・・?
後編に続きます。

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正しくマスクを着けて腎機能をまもる方法

こんにちは。純炭社長の樋口です。

日本でも新型肺炎の二次感染・三次感染が見つかり、他人事ではなくなってきましたね。純炭社長が暮らす金沢駅周辺では、コンビニエンスストアからマスクが消えてしまいました(中国からの観光客が大量に購入していったのかも知れません)。腎移植を受けて免疫抑制剤を飲んでいる方からは「マスクや消毒薬が手に入らず、とても不安」というお声も聞こえてきます。

さて、新型肺炎も怖いのですが鼻から喉にかけての炎症(上気道炎:いわゆる風邪)によってクレアチニン値が上がってくることがあります。特に溶連菌による風邪症状の後に、10日前後の潜伏期間を経て血尿や蛋白尿、浮腫みが生じる急性糸球体腎炎という病気があるので要注意!

☞新型肺炎ウイルスや溶連菌から身を守る正しいマスクの使い方

情報源は「最新・信頼の健康・医療情報サイト、日経グッデイ」に掲載された「医師がやっている科学的に証明された”風対策”とは?」という記事。この記事はテレビの健康番組にもよく出演している大谷先生の著書から抜粋されているのですが、大谷先生は「医師になってから30年以上、ほとんど病気をしたことがない」というから驚きです。

☞新型肺炎ウイルスも溶連菌も感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」

飛沫感染とは、感染している人のくしゃみや咳によって空気中に放出された飛沫を吸い込むことによって起こる感染で、だいたい1~2メートルの距離で感染するといわれています。

接触感染とは、感染している人の鼻汁や唾液に直接触れることでウイルスや菌が手に付着し、その手で自分の口や鼻を触ることで感染する経路です。

☞実に73%の人が間違ったマスクの使い方をしている!

マスクを正しく使うことで飛沫感染から身を守ったり、接触感染によって他人に病気をうつす危険性を減らすことができます。しかし、大谷先生曰く多くの人が正しくマスクを使いこなせていないというのです
↑ちなみにこの写真の状態は接触感染の可能性がありNGです(;^_^A

1.正しいサイズのマスクを選ぶ
マスクを買いに行くと「大人用」「女性用」とか「大きめ」「ふつう」「小さめ」など色々なサイズが売られています。飛沫感染を防ぐには、マスクで口と鼻をピッタリ覆う必要があるので、自分の顔の大きさに合うサイズを着けてください。
息苦しいと鼻を出しては全く効果がありません。鼻にあたる部分に針金状のパーツがついている場合には、鼻にフィットするようにマスクの上端を折り曲げて使ってください。メガネが曇るとお悩みの方は警視庁警備部災害対策課がツイートしている「メガネが曇らないマスクの着け方」をご紹介しますね(下の写真)。

2.マスクに触る前、着ける前に手を洗う
ウイルスや菌が付いた手でマスクに触ったら、ウイルスや菌だらけのマスクを口に着けることになります。マスクを着ける前には必ず手を洗ってください。

3.マスクのつけ外しはゴム紐の部分を持ち、フィルター部分は触らない。外した後も手を洗う。
マスクの表面(フィルター部分)には飛んできたウイルスや自分が出したウイルスが沢山ついていると考えてください。そこを触ってしまうと指にウイルスや菌が付着して感染の原因になってしまいます。マスクを着ける前も、外した後も手洗いを!

4.マスクは使い捨て!を徹底しましょう。
2日も同じマスクを使うなど言語道断!いったん外したマスクはそのまま捨てるくらいの「使い捨て」を心がけてください。

番外編
マスクの話題以外にも純炭社長が面白い!と思った大谷医師のエピソードをご紹介しますね。

・新幹線に乗るなら車両の一番後ろの窓際席(他人の飛沫を受けにくい)
・エレベーターのボタンは指先でなく指を折り曲げた間接部分でボタンの端を押す(不特定多数が触る部分についているウイルスや菌に触らないようにする)
・硬貨や紙幣を受け取らなくて済むようにキャッシュレス決済を活用する。
・銀行や役所においてあるボールペンでなくマイペンを持ち歩く。
・「風邪をひいたら風呂はダメ」はもう古い?(「風邪をひいたら風呂に入るな」というのは家風呂がなく銭湯に通っていた時代の話とのこと。湯冷めの心配がなければ熱があっても汗を流してベッドに入るのはOKだそうです。)
・「風邪をひいたら運動はダメ」はもう古い?(大谷先生は風邪のひきはじめにプールで5分だけ泳ぐそうです。軽い運動は免疫力がアップして症状が軽くなったり、回復が早まる可能性があるので、風邪のひきはじめに15~20分のウォーキングや軽いジョギングも良いとのことです。”病は気から”といいますから「風邪をひいてしまった~」と嘆くよりも「軽い運動で風邪を退治してやる!」という気持ちが大切なのかも知れませんね)。

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クレアチニン値・尿素窒素・e-GFRって何?

こんにちはゆっきーです。
慢性腎臓病で通院している人は、定期検診で「クレアチニン値」「尿素窒素」「e-GFR」の数値の事をうるさく言われますよね。
でも実際その数値って何で上がる(下がる)か知っていますか?
これを読めば、毎回の検査でなんで上がった(下がった)のか冷静に判断できれば傾向がつかめるかもしれません。

☞腎臓病と言えばクレアチニン値と尿素窒素。でも本当はeGFRが重要!

腎機能を見る項目として耳をふさぎたくなってしまう値と言えば。
・クレアチニン
・尿素窒素
・e-GFR
ですね。この3つの数値は何なのでしょうか?

☞クレアチニンって何?

クレアチニンとは筋肉に含まれるクレアチンという物質の老廃物。クレアチニン値は筋肉量や運動量によっても増減します。
血液中のクレアチニンは腎臓で濾し出されて尿として排泄されますが、腎機能が弱ってくると濾し出される量が減って、血液中の濃度が増えてきます。
詳しくはこちらのブログ『運動をするとクレアチニン値が上がるから趣味の登山はやめた方がいいの??』も参照してください。

☞尿素窒素とは?

こちらは(簡単に言うと)たんぱく質の老廃物。クレアチニンと同様に腎臓で濾し出されて尿中に排泄されるので、この値が高いと腎機能が低下している?と疑われてしまいます。

☞人体はタンパク質で出来ている!

人間の体は筋肉も臓器もたんぱく質で作られています。たんぱく質は窒素を含むアミノ酸が鎖のようにつながって出来ているので、消化酵素がアミノ酸にまで分解してから小腸で吸収され、体内で利用されます。
ところが、厄介なことにアミノ酸を利用すると、アミノ酸に含まれていた窒素から猛毒のアンモニアが出来てしまうのです。そこで(人間に限らず)生物はアンモニアを体外に排泄する機能を生み出しました。

☞尿素窒素は陸上生物である証!

太古の昔、地球上の生物が水の中で暮らしていた時代は、水に簡単に溶けてしまう性質のアンモニアをそのまま水中に垂れ流して生きて行けました。ところが陸上に上がった生物は別の形でアンモニアを体外に出さなければ生きていけません。
そこで生み出されたのが尿酸(水にほとんど溶けない)と尿素(水によく溶ける)です。

☞鳥類には尿素窒素はない!

鳥類はオシッコをせずに老廃物を全て糞として排泄するので、水に溶けない尿酸の形でアンモニアを捨てるように進化しました。
一方、人間はアンモニアを水に溶けやすい尿素に換えて尿として排泄する方法を選んだのです。尿素窒素とは血液中の尿素を(尿素に含まれる)窒素の量として測定した値なので、たんぱく質を沢山食べたり、脱水によって血液が濃くなったりしても高値になります。
(余談になりますが、尿素入りクリームが保湿剤として使われるのは尿素と水が結びつきやすい性質を応用したものですし、高尿酸血漿で痛風発作を起こすのは水に溶けにくい尿酸が針状に結晶化して関節炎を起こすからです。)

☞腎機能の低下度を正しく把握するには『e-GFR』

こちらは(推定GFRと記載されることもあります)血中のクレアチニン値やシスタチンC値から、腎臓がどれだけ働いているか?を計算によって導き出した数値なので、腎機能評価にはこの値に注目する必要があります。

☞クレアチニン値や尿素窒素だけでは腎機能はわからない!

というのも、尿素窒素は食事のたんぱく質量の影響を受けますし、クレアチニン値も筋肉量の影響を受けます
例えば、血液検査のクレアチニンが1.0 mg/dLだったとします。この数値で計算した20歳男性のeGFRは82.1ですが、60歳男性だと59.9(60未満は慢性腎臓病の診断)です。
これが男性よりも筋肉が少ない女性になると、20歳でeGFRが60.7(慢性腎臓病の一歩手前ですね)、35歳で58.0、60歳だと44.3になってしまうのです。

☞いつから透析導入になってしまう?

これには明確な基準はありませんが、ガイドライン(注1)ではeGFRが15~30になった時点で透析や腎移植の情報提供を行うことが推奨されていたり、eGFR8~14の早期透析導入は予後改善に寄与しないが、eGFRが2になるまでに透析導入しないと生命予後が悪化する可能性がある(注2)とされています。

☞つまり数値だけを見ても何もわからない!

クレアチニンも尿素窒素も筋肉やたんぱく質に関係する数値であり、クレアチニン値から計算するeGFRも筋肉やたんぱく質の影響を受けてしまうことにお気づきでしょうか。
極端なたんぱく制限食を続けて筋肉量が落ちてしまった場合、クレアチニン・尿素窒素・eGFRともに数値的には改善したように見えることがあります
そこで、筋肉量や食事の影響を受けない腎機能検査として血中シスタチンCが開発されましたが、検査費用が高額(1200円程度)だったり、3か月に1回の測定しか保険適応にならない、といった理由もあり広まっていません。小柄で筋肉量が少ない女性や、逆に筋肉量が多いアスリートや運動習慣のある方などはシスタチンCの検査を受けて見ても良いのかも知れません。

☞シスタチンCにもデメリットあり

こちらにも妊娠やステロイド剤、悪性腫瘍などの影響を受けたり、重症化した慢性腎臓病には適さないといった欠点があります。
24時間蓄尿などの手間はかかりますが、クレアチニンクリアランスやイヌリンクリアランスといった検査方法によって腎機能を正確に評価することができるので(一般の健康診断ではオプションでもここまでやってくれませんが)覚えておいてくださいね。

☞傾向と対策を自分なりに検証してみよう

夏場なら(もちろん冬場も疎かにしてはNG)脱水でクレアチニン値が上がってしまうこともあります。
冬場は風邪などの炎症(腎臓に負担をかける風邪薬を飲んでしまっていたり)でもクレアチニン値が一時的にあがる場合も。
季節変動以外では、激しい運動(筋肉痛を伴うような筋トレなども)をした後やタンパク質を食べ過ぎたりすると上がってしまいます。
その他にも睡眠不足や便秘や運動不足などでも、腎機能を落とす要素は様々あります。
数値だけで一喜一憂するのではなく、今回の検査結果は何が影響たのかな?これのせいでもしかして数値が上がったのかな?とお医者さんとコミュニケーションをとる機会にしてみましょう。
そういえば今月は忙しくて外食が多かったからかな?寒いから最近水分摂取が疎かだったかな?などなど自分自身の生活を振り返ってみるというのも大切ではないかなぁと思います。

参考文献
注1:CKDステージG3b~5診療ガイドライン2017
注2:エビデンスに基づくCDK診療ガイドライン2013

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腎臓が不安な人は、どの風邪薬なら大丈夫?

こんにちはゆっきーです(^o^)/
早くも12月に入り、風邪が流行りだす冬になりましたね。
ゆっきーも先週から風邪をひいてしまい、ここしばらく咳が止まりません(痰が絡まない空咳)

さて、今日お客様にこんな質問を頂いたのでご紹介します。

☞腎臓病でも大丈夫な風邪薬って何?

ドラックストアや薬局で購入できる市販薬は腎臓を悪くする成分があるので注意してくださいね・・・と何度かメルマガやブログで情報発信していましたが、ここで再度おさらいです。
風邪薬(総合感冒薬や解熱鎮痛剤など)で腎臓病の人にはNGなのはどういう薬でしょう??
正解は『”NSAIDs(エヌセイズ・非ステロイド性抗炎症薬の総称)”が入っていないアセトアミノフェンだけの薬を選ぶこと』です。

☞ただし薬のパッケージには”エヌセイズ”とは書いてない

以前のブログ『腎不全状態で体調不良になったときは』では少し説明不足だったかもしれませんm(__)m
基本的に腎臓病の人が薬を買うときは、薬剤師さんに確認するのが必須です。でも、薬をもらったり、買い置きの薬や配置薬などを飲む場合は、薬剤師さんに確認できませんよね。
先ほどから連呼している”NSAIDs(エヌセイズ)”は、総称なので薬のパッケージには親切に書いてありません。
代表的な”NSAIDs(エヌセイズ)”は下記の名称で医薬品の成分表示にかかれています。
アセチルサリチル酸(商品名:アスピリン、バファリン)
イブプロフェン
ロキソプロフェン(商品名:ロキソニン)
ジクロフェナク(商品名:ボルタレン)
やっかいなのは、この4種類以外にもある事。
下に行くほど効き目が強くなる傾向にあります。

☞市販薬の具体例、例えばこんな感じです。

↑①これは総合感冒薬と解熱鎮痛剤の例ですが、どちらもイブプロフェンというエヌセイズ”が入っているのでNGです。
『イブプロフェンがよく効く!!』なんてフレーズで、風邪薬のテレビCMなんかで宣伝しているのを聞いたことがあるはず。(でも腎臓病にはダメな奴!って覚えておきましょう。)


↑②これはOKなパターン。アセトアミノフェンのみの総合感冒薬です。
(でも成分の2行目以降は、エヌセイズなのか、そうじゃないのか・・・?普通の人にはわかりませんよね。だからその為に薬剤師さんがいるのです。)


↑③こんな個包装のものだけだと、そもそも何の成分が入っているが確認できません。
インターネットが使える人はちょっと調べれば出てくるかもしれませんが、安易に飲むのは怖いですよね。
ちなみにこの『パブロンSゴールドW』の成分をネットで調べると
『アンブロキソール塩酸塩・L-カルボシステイン・ジヒドロコデインリン酸塩・アセトアミノフェン・クロルフェニラミンマレイン酸塩・リボフラビン(ビタミンB2)』となっていますので、アセトアミノフェンだけの大丈夫な風邪薬ではあります。
(でもそれ以外の成分は・・・以下同文)

☞結局のところ大丈夫な風邪薬は??

横文字ばかりで、ゆっきーも読むのが嫌になってきました(笑)
やっと本題ですが、今日お客様から質問があったのは”葛根湯なら飲んでも大丈夫?”といったご質問でした。
結論から言うと、葛根湯という生薬のみ配合の物であれば、おそらく大丈夫だと思います。ただし葛根湯にも様々な種類があるかもしれない(葛根湯入りの総合感冒薬はエヌセイズ入りの場合も)のでよくよく確認しましょう。

☞”おそらく大丈夫”と書いた訳は?

葛根湯と言えば、漢方薬のツムラさんのホームページをのぞいてみましょう。
世に出回っている医薬品には『添付文書』という薬の説明書がついています。これは買った薬の中に入っている細かい文字の白色の紙(ゆっきーはよく読まずに捨てちゃうやつ)の事です。
これは薬を購入する前にもインターネットでも確認することが出来ますが、実はこの添付文書には、ほとんどの医薬品で『相談すること。次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。腎臓病と診断された人。』と書いてあります。
実際、
生薬成分だけの葛根湯(ツムラのHP)も例外ではありません。エヌセイズが入っていないのに?どうして?ってなりますよね。

☞そんなこと言ったら何も薬が飲めないじゃないか!

そもそも、多くの薬は腎臓から排泄されます。
ちょっと専門的になりますが、薬の効果は血液中の濃度と血液中に留まる時間に左右されます。腎機能が低下している人は、健康な人よりも薬が排泄されるまで時間がかかります。
そうなると、薬の有効成分が効き過ぎたりするので、ほとんどの医薬品には『腎臓病と診断された人は相談すること。』と書いてあるのです。

☞市販薬で三日以上辛い場合はすぐに医療機関へ

以前のブログ『6種類以上の処方薬、危険です』でも、かかりつけ薬剤師を作ることを推奨しています。判断しかねる市販薬を飲む場合は薬剤師さんに聞きましょう。
もしエヌセイズ入りの薬をうっかり飲んでしまった場合はすぐに飲むのを止めましょう。エヌセイズはその成分自体が腎機能を低下させます。
また、3日以上市販薬の服用でよくならない場合は、すぐに病院へ行きましょう。

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