腎臓のためにも納豆や豆などの植物性たんぱく質と摂った方が良い?

こんにちは。純炭社長の樋口です。
先日のブログで、新型コロナウイルスに「納豆って効くの?デマなの?」という話題で腸内環境と肺疾患の関連性を紹介しました。

☞植物性たんぱく質のススメ

今日は腎臓病や脳卒中・心筋梗塞を予防する(あるいは進行を遅らせる)ためには納豆は食べた方が良いのか?という観点から「植物性たんぱく質のススメ」をご紹介しようと思います。
約1年前のブログで「腎臓のためには植物性たんぱく質を摂った方が良い」という話題を紹介したところ、高価で不味い(?)低たんぱく質米を(我慢して)食べているお客様からお叱りを受けたことがあります(笑)。

☞植物性たんぱく質は腎臓にやさしい!

駄菓子菓子!、2016年のメディカルトリビューン記事では慢性腎臓病では総たんぱく質に占める植物性たんぱく質の割合が33%増すと死亡リスクが23%低下することが紹介されていますし、2019年の世界腎臓学会議では植物性たんぱく質の摂取量を10グラム増やすごとに、腎機能の低下速度が18%改善すると報告されています。

☞肉から豆に変えると・・・

更には、2019年9月27日のブログ「植物性たんぱく質で死亡や心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)のリスクが低下!」では、日本人約7万人の調査で植物性たんぱく質を多く食べていたり、赤身肉や加工肉(ハム・ソーセージなど)を植物性たんぱく質に置き換えると、がんによる死亡率が最大で50%も低下したり、心血管病による死亡率が42%も低下することも紹介しました。

☞発酵した大豆製品は優れている

そして世界四大医学雑誌のひとつBritish Medical Journalに2020年1月に掲載された国立がんセンターの論文では、納豆や味噌のような発酵性大豆食品の摂取量が多いと(1日に納豆1パック程度でOK)死亡リスクが約10%低下することが報告されたのです。

☞もしや日本食って優秀!?

ここまで植物性たんぱく質や大豆が健康に良さそうとの研究結果が出てくると、腎機能が低下したからといって(もちろん、ナトリウム(塩分)とカリウムには注意が必要ですが)「白米に納豆と味噌汁」という典型的な日本食を我慢する必要があるのか?と疑問に思ってしまうのです。

☞お医者さんがダメって言う

ところがどっこい、お客様からの電話では「納豆や大豆は食べるなと言われた」という話をよく聞きます。ネットや腎臓病食の書籍を調べてみましたが、どうして大豆がNG食品なのかよくわかりません。(腎臓病食に大豆がダメな理由を知っている方は教えてください)

・大豆はアミノ酸スコアが低いから
・納豆はカリウムが多いから
という情報はみつかりましたがコレは本当なのでしょうか?

☞大豆のアミノ酸スコアが低いという情報は否定されている
植物性たんぱく質は腎機能低下を抑制する
かつては大豆は動物性たんぱく質に比べてメチオニン(アミノ酸の一種)が少ないので、動物性たんぱく質のアミノ酸スコアが100に対して大豆は80程度とされていました。例えば納豆1パック(40グラム)にはたんぱく質には6.6グラム、メチオニン104ミリグラムが含まれていますが、豚肩ロース37グラムはたんぱく質6.6グラム(納豆と同じ)、メチオニン197ミリグラム(納豆の約2倍)といったように。
しかし、メチオニンを大量に必要とするネズミの実験で算出されたアミノ酸スコアは後に否定され、人間にとって大豆は卵や牛乳と同じくアミノ酸スコア100点満点とされたのです(1993年米国食品医薬品局)。

☞鍵はメチオニン?

なぜ植物性たんぱく質が良いのか?金沢医科大学の北田先生らの研究からメチオニン含有量の違いが浮上してきたのです。「腎機能が低下する肥満ネズミを低たんぱく食で飼育すると腎機能低下が抑制されるが、メチオニンの添加によってその効果が打ち消された」という結果です。

たんぱく質は
1)メチオニンが少ない植物性たんぱく質
2)オメガ3不飽和脂肪酸が多い魚介類のたんぱく質
3)飽和脂肪酸が多い動物性たんぱく質
この3種類を偏りなく食べた方が良さそうです。

ちなみに納豆1パックのカリウムは約260ミリグラムでちょっとだけ多め。
13グラムの高野豆腐は納豆1パックと同じたんぱく質量でカリウムは4ミリグラムしか含まれていませんよ。

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なぜ人類は健康を害するほど塩を欲してしまうのか(後編)

こんにちはゆっきーです。
前回お届けした前編ブログでは、貴重な塩を体に取り込むために、2つの臓器が進化したというお話でした。なんと、その臓器のおかげで人間のからだは2g程度の塩分摂取量でも生きていける仕組みなんです。
それにも関わらず、現代では健康を害するほど塩を摂るようになり、塩の摂り過ぎが問題化しています。

☞わずかな塩分で生きていけるのになぜ製塩技術が発達したのか?

人類は、腎臓が進化したおかげで、わずかな塩だけでも生きて行けるようになりました。しかし、なぜ多くの塩を得ようとする製塩技術を必要としたのでしょうか。
日本でも、縄文人が海水から、とてつもない時間と労力をかけて塩の結晶を作り出していました。また、サラリーマンの語源はsalt(塩)とも言われ、塩が貴重品だった古代ローマ時代に塩を買うために兵士や役人に支払われた給付金に由来するのだそうです。いったいどういう背景で塩を欲するようになったのでしょうか。

☞食の変化と共にわずかな塩分だけでは健康維持が出来ない様になった

実は、人類が農耕をはじめて食生活が変化していった頃、病気が流行ってしまいました。農耕で食糧を安定して得られるようになりましたが、今までの主食(狩猟や採集により肉や木の実などを主食にしていた時代)と違い、穀物や野菜からとれるナトリウムは、かなり少なくなっていたのです。
一方、穀物や野菜に多く含まれるカリウムが体内にたまり、心身に不調をきたすようになっていきました(血液中のカリウムが増えすぎると筋力が低下したり、不整脈や心停止につながります)。
☞体内からカリウムを捨てる仕組みが必要となった
そこで腎臓は、多すぎるカリウムを尿として体外に捨てようと頑張って働き始めました。ところが、カリウムには腎臓でのナトリウム再吸収を抑制する働きがあったので、摂取するナトリウムが減ったうえに、尿に捨てられるナトリウムが増えてしまい、ナトリウム不足に拍車がかかってしまったわけです。

そこで、穀物や野菜以外の食材からナトリウムを補うために製塩技術が世界中で発達していったのだそうです。当時、塩は生命維持のためのサプリメントとして重宝されていたのですね。

☞腎臓の大きさは30歳ごろがピーク!?
30代以降、腎臓はすこしづつ小さくなり、加齢とともに腎機能は落ちていきます。人生100年といわれる昨今、自分の腎臓で天寿を全うしたいですね。
塩分過多により腎臓を疲弊させている現代人は、病気になる前から腎臓を守るために、減塩が大切です。

☞厚生労働省も引き下げたナトリウム摂取量

塩分摂取量過多による弊害としては、高血圧・慢性腎臓病・胃がんのリスクを高めるとされています。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では目標摂取量を1日あたり0.5g減らすよう基準値が改訂されました。
現在では、成人男性で約7g、女性約6.5gと目標摂取量が設定されています。それでも日本は世界的に見ても塩分過多な民族と言えます。実際、世界基準(WHO)での塩分摂取量の目安は5g未満を目標としています。

☞外食での塩分量、困っていませんか?

スーパーやコンビニで売られている一般食品(生鮮食品は除く)には栄養成分表示として食塩相当量が表示されるようになってきましたが、「外食でも表示してくれたらよいのにな~」と思います。
ラーメン屋さんに行って「麺+具=食塩相当量3g」、「スープ=食塩相当量3g」って書かれていたらスープを飲み干したいと思わなくなるのではないでしょうか。

ゆっきーもついつい濃い味のものを食べすぎて後悔することがあります。塩分をとりすぎると、体がむくんだりだるくなったりして、自覚症状を伴うことも少なくありません。快楽に任せて塩分をとりすぎると、そのツケは腎臓に回ってくることを肝に銘じて注意したいと思います。

最後に、カリウム制限が必要ないのに自己判断で野菜や果物を控えてしまう方もいらっしゃいます。カリウムには前述したようにナトリウムを排泄する働きがあるので、カリウム不足になると更に厳しい食塩制限が必要になります。また、食物繊維も不足して便秘の弊害もあります。カリウム制限は自己判断で行わずに、血液検査の結果を見ながらお医者様や栄養士さんに相談してくださいね。

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なぜ人類は健康を害するほど塩を欲してしまうのか(前編)

こんにちはゆっきーです。
先日NHKの番組で、”塩”をテーマにした番組
『食の起源:塩 人類をとりこにする本当の理由』が放送されていました。

腎臓の数値に引っかかるとまず最初に”減塩してください”と言われた人も多いのではないでしょうか?
この番組の冒頭でもアナウンスされていましたが、どうして人類は健康を害するほど塩を欲してしまうようになったのでしょうか?

☞人類の祖先は、貴重な塩を無駄にしないように進化してきた

我々は塩に含まれる”ナトリウム”なしでは生きていけません。ナトリウムには受精卵にスイッチを入れたり、脳の電気エネルギーにも必要なミネラルで、生命維持には欠かせないものです。
もともと人類の祖先は、塩たっぷりの海の中で暮らしていましたが、やがて陸に上がり、海から離れた内陸へ生活の場を移しました。
そうすると海中とは違い、陸上では簡単にナトリウムが手に入りません。ナトリウム不足で命の危機に瀕した人類の祖先は、ある2つ臓器を進化させてきました。

☞まず1つ目の臓器は『舌』

塩不足を乗り切るため、貴重な塩を感じとるセンサーが敏感に進化しました。
舌に存在する味を感じるセンサー『味蕾(みらい)』からは、少しでも塩分が含まれていると、もれなく取り込もうとして、脳が快感を感じるような刺激が伝わる仕組みが備わっています。

☞すいかに塩をかける理由!

また、最近の研究では、塩味と別の味(甘味・旨味・油の味など)が同時にあるときだけ反応するセンサーも発見されました。このセンサーの働きにより、スイカに塩をかけるとより強く甘みを感じたり、出汁の旨味や油の旨みも塩があると、より強い刺激が脳にいくようになっているのです。

☞塩には中毒性もあり

マウスの実験では、塩分を多く与えておいた後に塩を与えるのをやめると、塩を中毒的に求める脳内物質が増える(麻薬依存の人の脳に現れる物質)という研究結果も出ています。塩を摂り過ぎる生活をつづけていると、塩中毒になってしまう危険性があるということですね。

☞塩のとりこになった脳をだます方法

そこで、塩のとりこになってしまった脳でも塩の取りすぎを防ぐ方法をご紹介します。それは『舌という優れたセンサーにだけ少量の塩を届けて、脳を満足させてしまう』というだまし討ち作戦です。素材全体に塩を染み込ませるのではなく。表面にだけスプレーで塩水をごく少量つけて食べると、脳が快感を感じて薄味でも満足できるそうです。

☞2つ目に進化した臓器は『腎臓』

ナトリウム不足から体を守る為、祖先は取り込んだナトリウムを外に捨てない様に進化しました。ナトリウムを再吸収できる臓器、それが腎臓です。腎臓はかなり精巧な仕組で出来ており、体内のナトリウム量を常に一定に(ナトリウムとして約100g、食塩として約250g)に保つことができるようになっています。

☞1日に排泄される塩分量は約1.5g
腎臓病での賢い塩分の摂り方
1日に尿や汗、便などで失われる塩分はおよそ(食塩として)1.5gと言われているので、1.5gの食塩を補えば生きていけることになります。その証拠に、地球上には塩を一切取らず、1日2Lのミルクをのんで2g程度の塩分摂取で生きている民族もいるんだそうですよ。人体は進化した臓器のおかげで、わずかな塩分摂取量でも陸上で生きていける様に進化してきたのですが、日本人の食塩摂取量は1日あたり男性11g、女性9.2g(平成27年調査)。どうして大量の塩分を欲するようになってしまったのでしょう?

さて、前置きが長くなってしまいましたが、次回はなぜわずかな塩だけでも生きていけるように進化した人類が、多くの塩を求めるようになったのか・・・?
後編に続きます。

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正しくマスクを着けて腎機能をまもる方法

こんにちは。純炭社長の樋口です。

日本でも新型肺炎の二次感染・三次感染が見つかり、他人事ではなくなってきましたね。純炭社長が暮らす金沢駅周辺では、コンビニエンスストアからマスクが消えてしまいました(中国からの観光客が大量に購入していったのかも知れません)。腎移植を受けて免疫抑制剤を飲んでいる方からは「マスクや消毒薬が手に入らず、とても不安」というお声も聞こえてきます。

さて、新型肺炎も怖いのですが鼻から喉にかけての炎症(上気道炎:いわゆる風邪)によってクレアチニン値が上がってくることがあります。特に溶連菌による風邪症状の後に、10日前後の潜伏期間を経て血尿や蛋白尿、浮腫みが生じる急性糸球体腎炎という病気があるので要注意!

☞新型肺炎ウイルスや溶連菌から身を守る正しいマスクの使い方

情報源は「最新・信頼の健康・医療情報サイト、日経グッデイ」に掲載された「医師がやっている科学的に証明された”風対策”とは?」という記事。この記事はテレビの健康番組にもよく出演している大谷先生の著書から抜粋されているのですが、大谷先生は「医師になってから30年以上、ほとんど病気をしたことがない」というから驚きです。

☞新型肺炎ウイルスも溶連菌も感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」

飛沫感染とは、感染している人のくしゃみや咳によって空気中に放出された飛沫を吸い込むことによって起こる感染で、だいたい1~2メートルの距離で感染するといわれています。

接触感染とは、感染している人の鼻汁や唾液に直接触れることでウイルスや菌が手に付着し、その手で自分の口や鼻を触ることで感染する経路です。

☞実に73%の人が間違ったマスクの使い方をしている!

マスクを正しく使うことで飛沫感染から身を守ったり、接触感染によって他人に病気をうつす危険性を減らすことができます。しかし、大谷先生曰く多くの人が正しくマスクを使いこなせていないというのです
↑ちなみにこの写真の状態は接触感染の可能性がありNGです(;^_^A

1.正しいサイズのマスクを選ぶ
マスクを買いに行くと「大人用」「女性用」とか「大きめ」「ふつう」「小さめ」など色々なサイズが売られています。飛沫感染を防ぐには、マスクで口と鼻をピッタリ覆う必要があるので、自分の顔の大きさに合うサイズを着けてください。
息苦しいと鼻を出しては全く効果がありません。鼻にあたる部分に針金状のパーツがついている場合には、鼻にフィットするようにマスクの上端を折り曲げて使ってください。メガネが曇るとお悩みの方は警視庁警備部災害対策課がツイートしている「メガネが曇らないマスクの着け方」をご紹介しますね(下の写真)。

2.マスクに触る前、着ける前に手を洗う
ウイルスや菌が付いた手でマスクに触ったら、ウイルスや菌だらけのマスクを口に着けることになります。マスクを着ける前には必ず手を洗ってください。

3.マスクのつけ外しはゴム紐の部分を持ち、フィルター部分は触らない。外した後も手を洗う。
マスクの表面(フィルター部分)には飛んできたウイルスや自分が出したウイルスが沢山ついていると考えてください。そこを触ってしまうと指にウイルスや菌が付着して感染の原因になってしまいます。マスクを着ける前も、外した後も手洗いを!

4.マスクは使い捨て!を徹底しましょう。
2日も同じマスクを使うなど言語道断!いったん外したマスクはそのまま捨てるくらいの「使い捨て」を心がけてください。

番外編
マスクの話題以外にも純炭社長が面白い!と思った大谷医師のエピソードをご紹介しますね。

・新幹線に乗るなら車両の一番後ろの窓際席(他人の飛沫を受けにくい)
・エレベーターのボタンは指先でなく指を折り曲げた間接部分でボタンの端を押す(不特定多数が触る部分についているウイルスや菌に触らないようにする)
・硬貨や紙幣を受け取らなくて済むようにキャッシュレス決済を活用する。
・銀行や役所においてあるボールペンでなくマイペンを持ち歩く。
・「風邪をひいたら風呂はダメ」はもう古い?(「風邪をひいたら風呂に入るな」というのは家風呂がなく銭湯に通っていた時代の話とのこと。湯冷めの心配がなければ熱があっても汗を流してベッドに入るのはOKだそうです。)
・「風邪をひいたら運動はダメ」はもう古い?(大谷先生は風邪のひきはじめにプールで5分だけ泳ぐそうです。軽い運動は免疫力がアップして症状が軽くなったり、回復が早まる可能性があるので、風邪のひきはじめに15~20分のウォーキングや軽いジョギングも良いとのことです。”病は気から”といいますから「風邪をひいてしまった~」と嘆くよりも「軽い運動で風邪を退治してやる!」という気持ちが大切なのかも知れませんね)。

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クレアチニン値・尿素窒素・e-GFRって何?

こんにちはゆっきーです。
慢性腎臓病で通院している人は、定期検診で「クレアチニン値」「尿素窒素」「e-GFR」の数値の事をうるさく言われますよね。
でも実際その数値って何で上がる(下がる)か知っていますか?
これを読めば、毎回の検査でなんで上がった(下がった)のか冷静に判断できれば傾向がつかめるかもしれません。

☞腎臓病と言えばクレアチニン値と尿素窒素。でも本当はeGFRが重要!

腎機能を見る項目として耳をふさぎたくなってしまう値と言えば。
・クレアチニン
・尿素窒素
・e-GFR
ですね。この3つの数値は何なのでしょうか?

☞クレアチニンって何?

クレアチニンとは筋肉に含まれるクレアチンという物質の老廃物。クレアチニン値は筋肉量や運動量によっても増減します。
血液中のクレアチニンは腎臓で濾し出されて尿として排泄されますが、腎機能が弱ってくると濾し出される量が減って、血液中の濃度が増えてきます。
詳しくはこちらのブログ『運動をするとクレアチニン値が上がるから趣味の登山はやめた方がいいの??』も参照してください。

☞尿素窒素とは?

こちらは(簡単に言うと)たんぱく質の老廃物。クレアチニンと同様に腎臓で濾し出されて尿中に排泄されるので、この値が高いと腎機能が低下している?と疑われてしまいます。

☞人体はタンパク質で出来ている!

人間の体は筋肉も臓器もたんぱく質で作られています。たんぱく質は窒素を含むアミノ酸が鎖のようにつながって出来ているので、消化酵素がアミノ酸にまで分解してから小腸で吸収され、体内で利用されます。
ところが、厄介なことにアミノ酸を利用すると、アミノ酸に含まれていた窒素から猛毒のアンモニアが出来てしまうのです。そこで(人間に限らず)生物はアンモニアを体外に排泄する機能を生み出しました。

☞尿素窒素は陸上生物である証!

太古の昔、地球上の生物が水の中で暮らしていた時代は、水に簡単に溶けてしまう性質のアンモニアをそのまま水中に垂れ流して生きて行けました。ところが陸上に上がった生物は別の形でアンモニアを体外に出さなければ生きていけません。
そこで生み出されたのが尿酸(水にほとんど溶けない)と尿素(水によく溶ける)です。

☞鳥類には尿素窒素はない!

鳥類はオシッコをせずに老廃物を全て糞として排泄するので、水に溶けない尿酸の形でアンモニアを捨てるように進化しました。
一方、人間はアンモニアを水に溶けやすい尿素に換えて尿として排泄する方法を選んだのです。尿素窒素とは血液中の尿素を(尿素に含まれる)窒素の量として測定した値なので、たんぱく質を沢山食べたり、脱水によって血液が濃くなったりしても高値になります。
(余談になりますが、尿素入りクリームが保湿剤として使われるのは尿素と水が結びつきやすい性質を応用したものですし、高尿酸血漿で痛風発作を起こすのは水に溶けにくい尿酸が針状に結晶化して関節炎を起こすからです。)

☞腎機能の低下度を正しく把握するには『e-GFR』

こちらは(推定GFRと記載されることもあります)血中のクレアチニン値やシスタチンC値から、腎臓がどれだけ働いているか?を計算によって導き出した数値なので、腎機能評価にはこの値に注目する必要があります。

☞クレアチニン値や尿素窒素だけでは腎機能はわからない!

というのも、尿素窒素は食事のたんぱく質量の影響を受けますし、クレアチニン値も筋肉量の影響を受けます
例えば、血液検査のクレアチニンが1.0 mg/dLだったとします。この数値で計算した20歳男性のeGFRは82.1ですが、60歳男性だと59.9(60未満は慢性腎臓病の診断)です。
これが男性よりも筋肉が少ない女性になると、20歳でeGFRが60.7(慢性腎臓病の一歩手前ですね)、35歳で58.0、60歳だと44.3になってしまうのです。

☞いつから透析導入になってしまう?

これには明確な基準はありませんが、ガイドライン(注1)ではeGFRが15~30になった時点で透析や腎移植の情報提供を行うことが推奨されていたり、eGFR8~14の早期透析導入は予後改善に寄与しないが、eGFRが2になるまでに透析導入しないと生命予後が悪化する可能性がある(注2)とされています。

☞つまり数値だけを見ても何もわからない!

クレアチニンも尿素窒素も筋肉やたんぱく質に関係する数値であり、クレアチニン値から計算するeGFRも筋肉やたんぱく質の影響を受けてしまうことにお気づきでしょうか。
極端なたんぱく制限食を続けて筋肉量が落ちてしまった場合、クレアチニン・尿素窒素・eGFRともに数値的には改善したように見えることがあります
そこで、筋肉量や食事の影響を受けない腎機能検査として血中シスタチンCが開発されましたが、検査費用が高額(1200円程度)だったり、3か月に1回の測定しか保険適応にならない、といった理由もあり広まっていません。小柄で筋肉量が少ない女性や、逆に筋肉量が多いアスリートや運動習慣のある方などはシスタチンCの検査を受けて見ても良いのかも知れません。

☞シスタチンCにもデメリットあり

こちらにも妊娠やステロイド剤、悪性腫瘍などの影響を受けたり、重症化した慢性腎臓病には適さないといった欠点があります。
24時間蓄尿などの手間はかかりますが、クレアチニンクリアランスやイヌリンクリアランスといった検査方法によって腎機能を正確に評価することができるので(一般の健康診断ではオプションでもここまでやってくれませんが)覚えておいてくださいね。

☞傾向と対策を自分なりに検証してみよう

夏場なら(もちろん冬場も疎かにしてはNG)脱水でクレアチニン値が上がってしまうこともあります。
冬場は風邪などの炎症(腎臓に負担をかける風邪薬を飲んでしまっていたり)でもクレアチニン値が一時的にあがる場合も。
季節変動以外では、激しい運動(筋肉痛を伴うような筋トレなども)をした後やタンパク質を食べ過ぎたりすると上がってしまいます。
その他にも睡眠不足や便秘や運動不足などでも、腎機能を落とす要素は様々あります。
数値だけで一喜一憂するのではなく、今回の検査結果は何が影響たのかな?これのせいでもしかして数値が上がったのかな?とお医者さんとコミュニケーションをとる機会にしてみましょう。
そういえば今月は忙しくて外食が多かったからかな?寒いから最近水分摂取が疎かだったかな?などなど自分自身の生活を振り返ってみるというのも大切ではないかなぁと思います。

参考文献
注1:CKDステージG3b~5診療ガイドライン2017
注2:エビデンスに基づくCDK診療ガイドライン2013

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腎臓が不安な人は、どの風邪薬なら大丈夫?

こんにちはゆっきーです(^o^)/
早くも12月に入り、風邪が流行りだす冬になりましたね。
ゆっきーも先週から風邪をひいてしまい、ここしばらく咳が止まりません(痰が絡まない空咳)

さて、今日お客様にこんな質問を頂いたのでご紹介します。

☞腎臓病でも大丈夫な風邪薬って何?

ドラックストアや薬局で購入できる市販薬は腎臓を悪くする成分があるので注意してくださいね・・・と何度かメルマガやブログで情報発信していましたが、ここで再度おさらいです。
風邪薬(総合感冒薬や解熱鎮痛剤など)で腎臓病の人にはNGなのはどういう薬でしょう??
正解は『”NSAIDs(エヌセイズ・非ステロイド性抗炎症薬の総称)”が入っていないアセトアミノフェンだけの薬を選ぶこと』です。

☞ただし薬のパッケージには”エヌセイズ”とは書いてない

以前のブログ『腎不全状態で体調不良になったときは』では少し説明不足だったかもしれませんm(__)m
基本的に腎臓病の人が薬を買うときは、薬剤師さんに確認するのが必須です。でも、薬をもらったり、買い置きの薬や配置薬などを飲む場合は、薬剤師さんに確認できませんよね。
先ほどから連呼している”NSAIDs(エヌセイズ)”は、総称なので薬のパッケージには親切に書いてありません。
代表的な”NSAIDs(エヌセイズ)”は下記の名称で医薬品の成分表示にかかれています。
アセチルサリチル酸(商品名:アスピリン、バファリン)
イブプロフェン
ロキソプロフェン(商品名:ロキソニン)
ジクロフェナク(商品名:ボルタレン)
やっかいなのは、この4種類以外にもある事。
下に行くほど効き目が強くなる傾向にあります。

☞市販薬の具体例、例えばこんな感じです。

↑①これは総合感冒薬と解熱鎮痛剤の例ですが、どちらもイブプロフェンというエヌセイズ”が入っているのでNGです。
『イブプロフェンがよく効く!!』なんてフレーズで、風邪薬のテレビCMなんかで宣伝しているのを聞いたことがあるはず。(でも腎臓病にはダメな奴!って覚えておきましょう。)


↑②これはOKなパターン。アセトアミノフェンのみの総合感冒薬です。
(でも成分の2行目以降は、エヌセイズなのか、そうじゃないのか・・・?普通の人にはわかりませんよね。だからその為に薬剤師さんがいるのです。)


↑③こんな個包装のものだけだと、そもそも何の成分が入っているが確認できません。
インターネットが使える人はちょっと調べれば出てくるかもしれませんが、安易に飲むのは怖いですよね。
ちなみにこの『パブロンSゴールドW』の成分をネットで調べると
『アンブロキソール塩酸塩・L-カルボシステイン・ジヒドロコデインリン酸塩・アセトアミノフェン・クロルフェニラミンマレイン酸塩・リボフラビン(ビタミンB2)』となっていますので、アセトアミノフェンだけの大丈夫な風邪薬ではあります。
(でもそれ以外の成分は・・・以下同文)

☞結局のところ大丈夫な風邪薬は??

横文字ばかりで、ゆっきーも読むのが嫌になってきました(笑)
やっと本題ですが、今日お客様から質問があったのは”葛根湯なら飲んでも大丈夫?”といったご質問でした。
結論から言うと、葛根湯という生薬のみ配合の物であれば、おそらく大丈夫だと思います。ただし葛根湯にも様々な種類があるかもしれない(葛根湯入りの総合感冒薬はエヌセイズ入りの場合も)のでよくよく確認しましょう。

☞”おそらく大丈夫”と書いた訳は?

葛根湯と言えば、漢方薬のツムラさんのホームページをのぞいてみましょう。
世に出回っている医薬品には『添付文書』という薬の説明書がついています。これは買った薬の中に入っている細かい文字の白色の紙(ゆっきーはよく読まずに捨てちゃうやつ)の事です。
これは薬を購入する前にもインターネットでも確認することが出来ますが、実はこの添付文書には、ほとんどの医薬品で『相談すること。次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。腎臓病と診断された人。』と書いてあります。
実際、
生薬成分だけの葛根湯(ツムラのHP)も例外ではありません。エヌセイズが入っていないのに?どうして?ってなりますよね。

☞そんなこと言ったら何も薬が飲めないじゃないか!

そもそも、多くの薬は腎臓から排泄されます。
ちょっと専門的になりますが、薬の効果は血液中の濃度と血液中に留まる時間に左右されます。腎機能が低下している人は、健康な人よりも薬が排泄されるまで時間がかかります。
そうなると、薬の有効成分が効き過ぎたりするので、ほとんどの医薬品には『腎臓病と診断された人は相談すること。』と書いてあるのです。

☞市販薬で三日以上辛い場合はすぐに医療機関へ

以前のブログ『6種類以上の処方薬、危険です』でも、かかりつけ薬剤師を作ることを推奨しています。判断しかねる市販薬を飲む場合は薬剤師さんに聞きましょう。
もしエヌセイズ入りの薬をうっかり飲んでしまった場合はすぐに飲むのを止めましょう。エヌセイズはその成分自体が腎機能を低下させます。
また、3日以上市販薬の服用でよくならない場合は、すぐに病院へ行きましょう。

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あなたの体、冷えていませんか?

こんにちはゆっきーです。

11月も後半に差し掛かり、朝晩はずいぶん冷え込むようになってきましたね。
ゆっきーは冷え性と自覚があるのでこれからの季節は死活問題!
(暑いの我慢できるけど寒さは一度体が冷えてしまうとなかなか大変なのです)
腎臓に不安がある人も冷えは万病の元なので用心してくださいね。

☞体の冷えは万病の元

体が冷えると、体全体の代謝が落ちるので、新陳代謝がスムーズにいかず老化が加速。冷えにより体温が低い人は、白血球の働きが鈍くなるので、免疫力が落ち、風邪など病気にかかりやすくなります。
また、腎臓は冷えを嫌う臓器です。腎臓のろ過機能には毛細血管がたくさん集まっています。体が冷えると血流量が低下するので、腎臓の血流量も低下してしまいます。

☞心が冷えていませんか?

体だけでなく、心の冷えからの不調もあるってご存知でしたか?
真面目で自分に厳しい人ほど心が冷え、体が悲鳴をあげています。精神的なストレスの積み重ね(心の冷え)は交感神経が優位になり、血行が悪くなって冷えを招きます。心と体は繋がっているモノ。以下のリストをチェックしてみましょう。
□言いたいことを我慢するほうだ
□やらなければならないことが多い
□頑張っているのに報われない気がする
□他人の言動にイライラしてしまう
□失敗するのを恐れている
□慢性的な頭痛や肩こり、腹痛などの痛みがある
□喉の奥に物が詰まっているような感じがある
□自分があまり好きではない
あてはまる数が多いほど心が冷え切っている可能性大です。

☞心の冷え取りの方法は

心の冷えを取るには、こんな風に考えてみるのがおすすめです。
何事も『~ねばならない』『~であるべきだ』と決めつけず『まぁいいか、なんとかなるか』とゆるく考えるようにしてみましょう。
カリカリと神経質でストレスをため込んでいる人ほど、早死にするという研究もあります。病気の事で不安がつのると、ストレスで心が冷えてしまう人も多いと思いますが、自身を追い詰めすぎず心の余白を持つことで、体の冷えも解消できますよ。
心の冷え性を解決するにはこちらの本(著者:小室朋子)を読んでみるのもおすすめです。

☞冬の快眠にも冷えが大敵

夜手足が冷えていると、布団に入っても寝れないですよね。人は眠りにつく際、手足の血流量を増やして体の深部の体温を下げます。スムーズに入眠するためには就寝前の冷え取り習慣を取り入れてみましょう。
●発汗作用のある入浴剤を利用する
炭酸ガスが発生するタイプの入浴剤がオススメ。血行がよくなりポカポカ温まります。
●カイロや暖かくなるアイマスクを活用
首や肩を温める形のカイロや、目元をじんわり温めるアイマスクなど寝る前に使うとGOOD。
●身に着けるもので冷えから身を守る
レッグウォーマー(足首)やネックウォーマー(首)などを利用しましょう。”首”とつく部分は太い血管が通っているので、冷やさないようにするのが大切です。

☞温かい飲み物で心も体もほぐしてみましょう

晩秋の夜長は心も体もあたためて、ぐっすり眠れるように心がけましょう。
ゆっきーはこの季節はノンカフェインのハーブティーを夜に飲んでリラックスするようにしています。
最近のお気に入りはフレーバーのついたルイボスティー。シナモンやクローブ、生姜などスパイスの入ったお茶も体が温まるので愛用しています。冷えを追いやって元気に冬を迎えましょう♪

ゆっきー愛用のノンカフェインのお茶とガラスが二重で冷めにくいグラス♪

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慢性腎臓病からの認知症を予防する6つの方法(2019年9月4日追記)

透析は嫌だけど、認知症はもっと嫌。
純炭社長も死ぬときはピンピンコロリで逝きたいと思っています。

こんにちは、純炭社長の樋口です。
今日のブログでは認知症の予防法をご紹介したいと思います。

まず最初に、脅すようで申し訳ないのですが、実は・・・・慢性腎臓病は認知症を発症しやすい病気なのです。
でも大丈夫!このブログをパソコンやタブレット、スマホで読んでくださっている方は、後述するように認知症のリスクを知らず知らずのうちに下げているのです。

☞認知症予防法その1:貧血を放置しない!

日本人は辛抱強いので「多少の貧血なんて病気じゃない」と思っている場合も多いのです。
だがしかし、純炭社長が創薬に携わった造血ホルモン(エリスロポエチン)で貧血を改善すると脳の機能が改善することがわかっています。

まず最初に、腎機能低下と貧血の関係をご説明しますね。
腎臓は血液中の老廃物を濾しとって、血液を浄化するための大切な臓器なのですが、一方で、とても大切なホルモンを作り出す臓器でもあるのです。
腎臓が作っている代表的なホルモンは以下の3つ。
1)赤血球を作らせるホルモン(エリスロポエチン)
2)骨を健康に保たせるホルモン(活性型ビタミンD3)
3)血圧を正常に保つホルモン(レニン)

腎臓は心臓の次に血液が流れ込む臓器なので、
①貧血による低酸素状態を敏感に感知。

②するとエリスロポエチンというホルモンを血液中に放出。

③造血組織である骨髄にエリスロポエチンが流れ着いて赤血球が作り出される。

という仕組みです。腎機能が低下すると、貧血状態になってもエリスロポエチンを上手に作ることができなくなります。これが腎性貧血という状態です。

1990年、純炭社長が在籍していた中外製薬とキリンビール(当時は医薬も研究していました)が、エリスロポエチンを医薬品として開発することに成功しました。これによって、動悸や息切れで階段も登れず、仕事も辞めなければならなかった透析患者さんが社会復帰できるようになったのです。

お客様の中には「貧血を治す注射なんて必要なの?」と言う方もいらっしゃいますが、貧血だけはきちんと治して下さい!認知症予防以外にも、心臓の負担を減らすなどの良い効果が知られていますので。
但し、薬が効きすぎて赤血球が増えすぎるのも良くありません。ヘモグロビン(Hb)が13g/dL以上になっている場合は医師に相談して下さいね。

☞認知症予防法その2:パソコン類の使用

メディカルトリビューン2019年8月19日に「ゲームやパソコンで軽度認知障害リスク低下」という記事が掲載されました。
パソコン類を使っている高齢者は使っていない高齢者に比べて30%以上も認知症を発症しずらいとのことです。

☞認知症予防法その3:裁縫や陶芸などの手工芸

66歳以降で裁縫や陶芸などの手工芸を行っている人は、なんと42%も認知症リスクが低下していました。

☞認知症予防法その4:ゲームやパズルを楽しむ

クロスワードパズルやトランプなどのゲームは20%の認知症リスク低減。
新聞や雑誌の一コマによくあるクロスワードパズルなんかも、素通りしてしまわずに、ペンを片手にマス目を埋めてみましょう。

☞認知症予防法その5:映画鑑賞や家族・友人との外出を楽しむ

家の中に引きこもらず、映画館に映画を見に行ったり、友人と外出して会話を楽しむといった社会活動によって認知症リスクを20%減らすことができるそうです。

☞認知症予防法その6:薬が認知症の引き金になることも!(2019年9月4日追記)
ゆっきーが紹介してくれた「6種類以上の処方薬、危険です!」にも多剤併用(ポリファーマシー)の危険性が書かれていますが、日本老年医学会が作成した資料には認知症の原因となる薬が掲載されています。それとは知らずに飲んでいる薬もあると思うのでお知らせします。
・睡眠薬・精神安定剤(ベンゾジアゼピン系):デパスなど
・抗ヒスタミン剤(第一世代H1受容体拮抗薬)
・胃薬(H2受容体拮抗薬):ガスターなど
・パーキンソン病薬(抗コリン薬)
・抗うつ病薬(三環系抗うつ薬)
純炭粉末公式専門店のお客様の中にもデパスを飲んでいる方は少なくありません。
また、胃もたれなどがある時に薬局でかえる胃薬や花粉症などのアレルギーで使う抗ヒスタミン剤の中にも認知機能を落としてしまう薬があります。
頭がすっきりしないな~といった感じがしたら、お薬手帳を持って薬局薬剤師にチェックしてもらって下さいね。

☞まとめ
慢性腎臓病の貧血をエリスロポエチン製剤できちんと治すことが基本中の基本です。
また、その6で紹介した薬剤性の認知症を回避するために、薬剤師さんに飲んでいる薬をチャックしてもらって下さい。
その上で、認知症予防法その2~5を複数取り入れれば、より一層効果的です!
純炭社長はテレビゲーム類には疎いのですが、「コントローラーを使うサッカーゲームやストリートファイター系の対戦型テレビゲームをゲームセンターに出かけて楽しむ」といった生活は認知症予防的には一石四鳥かも知れませんね(笑)。

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リン制限は自己管理が重要~2019年学会レポート~

こんにちは、純炭粉末公式専門店 店長のたっくんです!
前回の学会レポート『腎臓病とマグネシウムについて』では「マグネシウムが慢性腎臓病の血管石灰化(血管にカルシウムが沈着して、もろい骨のように折れやすくなる危険な状態)を予防するかもしれない」という新たな可能性についての研究を紹介しました。
今回のテーマは、血管をもろくしてしまう原因物質のひとつ、リンについての研究レポートをお伝えします。

☞リンっていったい何?

リンとは体内のミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素。
その85%がカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯をつくる成分になり、残りの15%は筋肉、脳、神経などの様々な組織に含まれ、エネルギーをつくり出す時に必須の役割をしています。
魚、乳製品、大豆、肉といった動植物性のたんぱく質には有機リン(注1)が多く含まれていて、現代の食生活では一般にリンが不足することはありません。むしろ、食品添加物や加工食品の中に含まれる無機リン(注2)によって、過剰摂取になっているのでは?と心配されている状況です。外食や加工食品に偏りがちな場合は、リンの摂り過ぎに注意しなければいけません。
注1:有機リンとは細胞膜や核酸などに結合しているリンで、吸収率は無機リンよりも低い。
注2:無機リンとは食品添加物のように食品に添加される薬品としてのリン。

☞リンはこんな悪さをする

最近、研究が進められているCPP理論というものがあります。体内が高濃度のリンにさらされるとCPPというものができます。CPPとはCalciportein Particles(カルシプロテイン パーティクル)の略で、リン酸カルシウムFetuine-Aというたんぱく質が反応してできた、トゲトゲの結晶構造の事です。このトゲトゲが全身の血管を傷つけ、血管石灰化を引き起こす原因となっているという仮説の事を言います。(※1,2)

☞そのトゲトゲは腎臓でも悪さをします

腎臓のどこで悪さをしているかというと、血液中の老廃物を濾過する糸球体の直後にある近位尿細管という場所です。通常、過剰なリンは糸球体からすぐに排泄されますが、排出される出口は、高濃度のリンにさらされるため、トゲトゲのCPPがたくさん作られて、ダメージをうけてしまうのです。
尿細管障害は糸球体傷害とは異なり、尿検査はわからないという特徴があります。

☞未然に防ぐ方法はないの?

トゲトゲのCPPが作られる反応は高濃度のリン負荷から始まりますが、自分がリンの過剰摂取なのかどうか?は、残念ながら血液検査では分かりません。なぜなら、血中リン濃度は厳密にコントロール(管理)されていて、腎機能が相当悪くならないと血中のリン濃度に異常をきたさないからです。腎機能がある程度はたらいていれば、尿中にリンを排泄できるので、血清リン濃度は正常域を超えることはまずないという訳です。
であれば、同時に尿検査を受ければわかるのでは?と思われるかもしれません。
確かに尿中リン濃度は測れますが、残念ながら通常の検査項目には含まれていません。
また、食後や無機リンを多く摂取した後など、採尿のタイミングで測定値が大きく変化してしまうため、正確な判断がし難いという欠点もあります。

☞ここまでをまとめると

・食事からのリン過剰摂取が血管の石灰化を引き起こす。
・体内で一番リンの被害が大きいのは、余分なリンを排泄する尿細管の部分。
・血液検査ではリン負荷を見るには適していない。
・血液検査でリンが正常値であっても、密かに石灰化が進んでいる場合もある。

では、どうしたら良いのでしょうか。ここからは腎臓病ではない健康な人にもあてはまる話です。
とにかく「食品から摂りこまれる無機リン(添加物としてのリン)に注意」
避けるのはたんぱく質に含まれる有機リンではありません。むしろ無機リンに注意してたんぱく質は積極的に摂取したほうが生命予後が良いというデータもあります。(※3)

検査値では見えにくいリン負荷、だからこそ何にリンが多く入っているかを把握、自分で意識しなくてはなりません。
だからと言って、一日何mg以下に抑えなきゃ・・・と神経質になるとストレスが溜まって腎血流量が減ってしまいます。
でも、大丈夫!
食事中のリン含有量を意識するだけでも石灰化が抑えられた!という結果もあるようなので、以下に紹介する注意点を読んで、ちょっとだけリンに意識を向けてみてくださいね。

☞この食品を減らすだけでずいぶん違う!具体的なリンの見分け方。

スーパーに行って、ハムやソーセージ、お惣菜の成分表示を注意深く眺めても、「リン」や「リン酸」という言葉が書かれているのは稀です。こまったことに、リンは食塩(ナトリウム)のように含有量の表示義務がないのです。さらに厄介なのは、食品表示を巧妙に書き換えて、無機リンが添加されていること。
食品を買うときには、裏面(原材料表記)を見る癖を付けて、以下の表示がある食品には、吸収率の高い無機リンが添加されている(可能性が高い)ことを意識するようにしましょう。(※4)
・安い加工肉(ハム・ソーセージなど)に添加されている、「保存料」、「PH調整剤」、「増粘剤」、「発色剤」は無機リンを使用。
・発泡酒、第3のビールなどは、旨味を出すために無機リンを「各種添加物」として添加。
・プロセスチーズに使われている「乳化剤」に無機リンを使用。
・清涼飲料水(ジュース類、一部のお茶、紅茶)では「酸味料」などの表示で無機リンを使用。

食品に無機リンを添加すると、美味しく感じたり、保存性が良くなったり、見た目も美味しそうに変化したりするのです。
なので、
ソーセージやハム、ベーコンが食べるなら、(ちょっと高価になりますが)なるべく保存料が少なくて、賞味期限の短いものを。
ビールなら生ビール。
チーズならナチュラルチーズ。
ジュースは・・・・これを期にやめましょう(笑)。砂糖や果糖ブドウ糖液糖も多いので。

食事は人生の幸福に大きく寄与しますから、ストイックに全部やめてしまう必要はないとおもいます(お金も時間もかかるので)。ただ、何を食べるか”質”を追求することも大切なんだな~と思う今日この頃です。
ただ、なんとなく毎朝ハムエッグを食べて、夜は節約のために発泡酒を飲む・・・・といった習慣をやめて、朝はゆで卵(添加物ゼロに加えてAGEも少ない!)、夜は3日に1度の生ビールにあらためようと心にちかう、たっくんなのでした。

参考資料
※1.東京農業大学の研究について
応用生物科学部栄養科学科での研究
食品添加物からのリンの大量摂取についての影響等を調べたもの。現在では食品添加物として多量のリンを摂取しており特に腎臓へのカルシウムが沈着(石灰化)の原因として問題となっているが、マグネシウム摂取によって腎石灰化抑制の可能性が少しずつ明らかになっている。

※2.自治医科大学の研究について
無機リンが慢性腎臓病に及ぼす影響についての研究。現段階では腎臓病の進展により血漿CPP(トゲトゲ)が増加するという結果が出ている。慢性腎臓病における腎障害や血管石灰化のメカニズムを解明する方法として血中CPP測定の臨床が注目されている。

※3.CJN.04620510 Epub 2010 12月9。
血液透析患者における規定の食事性リン酸塩制限と生存についての論文より。
身も蓋もない話になりますが、たんぱく質はしっかり摂って、もしリン濃度が上がってしまう用ならリン吸着剤の使用や、透析時間長くした方がずっと予後が良い(長生き)という研究結果があります。

※4.リン酸探検隊
食品中に無機リンがどれくらい入っているかを調べた外部リンク、わかりやすく解説されています。

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水分の摂取量ってどう数えるの?

こんにちは、純炭社長の樋口です。
連日ニュースで熱中症対策の話題で持ちきりですね。
とにかく”脱水”にならないように水分補給を・・・と耳にタコが出来るくらい言われているとは思いますが、一日にどれくらい水分摂取ができているかどう数えるかご存知でしょうか?

☞水分摂取量に関してこんな疑問はありませんか?

『病院で1日の飲水量は1~2Lが目安、管理栄養士からも聞いていますが、 一つ不安に思っていることがあります』とのご質問。
2Lの中には、
・薬を飲むときの水は含まれるのか?
・味噌汁やスープなど食事に含まれる水はどうなのか?
・栄養ドリンクなどはどうなのか?
・コーヒーやお茶などで摂ってもいいの?
・アルコールを摂取した場合は?
このようなものすべてを水分摂取量目安の2Lに含めて良いのでしょうか?

☞さて、どれが水分摂取に該当?

水分摂取量は、結論から羅列すると
1)食事の際の水分は計算に入れないで下さい。
2)カフェインやアルコールが入っている場合は除外して下さい。

一般的には人間は1日に2.5 L程度の水を尿や汗などで失います。一方、食事から約1 Lの水分が補われ、体内でも約0.3 Lの水が作られます。
したがって、最低でも1.2 Lの水を食事以外から補給する必要があります。
(食事の内容や回数によって水分補給量は違ってきます)
※但し体にむくみが出ている場合は医師による水分摂取量の指導をきちんと守りましょう。

☞お茶やコーヒー・お酒はマイナス換算!

コーヒー、紅茶、緑茶など、カフェインを含む飲料は利尿作用で水を失う原因になるので、計算には入れません。また、アルコールを飲んだ場合も脱水作用があり、摂取する以上の水分が失われてしまいます。
もしお茶やコーヒーが飲みたい場合は、ノンカフェインのお茶(麦茶・番茶・ルイボスティーなど)や、カフェインレスのコーヒーなどを利用してみましょう。
また、経口補水液やスポーツドリンクなど甘味や塩分が入ったものは飲み過ぎると腎臓に負担がかかりますのでなるべく控えた方がよいでしょう。甘味のついたジュース類も血糖値を上げて腎機能を低下させる原因となりえます。
水分摂取に一番おすすめなのは、やはり水や白湯です。

☞リフレッシュの為ならコーヒーやカフェインたまにはOK

余談になりますが、1日にコーヒーを4杯以上のむと死亡リスクが低下するという結果が報告されています。
死因別では、心臓病・呼吸器疾患・脳卒中・糖尿病・感染症などの死亡リスクを低下させるばかりか、驚くべきことに外傷や事故といった病気以外の死亡リスクまでも低下させると言うのです。慢性腎臓病でもコーヒー摂取が死亡リスクを低下させるという報告があります。
この作用はインスタントコーヒーやカフェインレスコーヒーでも認められることから、カフェインが効いているのではなく、コーヒーに含まれるクロロゲン酸などのポリフェノール類による効果だと考えられています。
※ただし、前述したようにカフェインを含むコーヒーには利用作用があって尿として水分が失われてしまうので、少なくともコーヒーの2倍の量の水を補った方がよいと思います。


☞こんなアプリも利用して楽しく水分摂取♪

スマートフォンやタブレットを使っている人は水分補給サポートアプリを使ってみてはいかがでしょうか。
『水分補給 アプリ』等と検索すると色々出てきますよ。
一日分の目安量が計画的に摂取が出来るようサポートしてくれます(一気に飲まずにちびちび飲むのもコツ)
スタッフゆっきーも最近アプリで水分摂取量を管理していますが、時間がたつと
『〇時までにあと〇ml!あなたならできる!』と促され励まされ・・・(+o+)
素直に従って飲むようになった最近では、喉が渇いてないからと、いかに水分摂取が出来ていなかったかが目に見えて分かるようになりました。



今年は全国的に猛暑(というか酷暑)が続いておりますので、脱水は腎臓病だけではなく命取りになりかねません。

しっかり対策をして体調管理に気を付けていきましょう。
夏の腎臓病対策には『梅雨明け直後の熱中症にご用心』こちらのブログも併せてご覧くださいね!

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