腎臓が不安な人は、どの風邪薬なら大丈夫?

投稿日: カテゴリー ■腎臓病について

こんにちはゆっきーです(^o^)/
早くも12月に入り、風邪が流行りだす冬になりましたね。
ゆっきーも先週から風邪をひいてしまい、ここしばらく咳が止まりません(痰が絡まない空咳)

さて、今日お客様にこんな質問を頂いたのでご紹介します。

☞腎臓病でも大丈夫な風邪薬って何?

ドラックストアや薬局で購入できる市販薬は腎臓を悪くする成分があるので注意してくださいね・・・と何度かメルマガやブログで情報発信していましたが、ここで再度おさらいです。
風邪薬(総合感冒薬や解熱鎮痛剤など)で腎臓病の人にはNGなのはどういう薬でしょう??
正解は『”NSAIDs(エヌセイズ・非ステロイド性抗炎症薬の総称)”が入っていないアセトアミノフェンだけの薬を選ぶこと』です。

☞ただし薬のパッケージには”エヌセイズ”とは書いてない

以前のブログ『腎不全状態で体調不良になったときは』では少し説明不足だったかもしれませんm(__)m
基本的に腎臓病の人が薬を買うときは、薬剤師さんに確認するのが必須です。でも、薬をもらったり、買い置きの薬や配置薬などを飲む場合は、薬剤師さんに確認できませんよね。
先ほどから連呼している”NSAIDs(エヌセイズ)”は、総称なので薬のパッケージには親切に書いてありません。
代表的な”NSAIDs(エヌセイズ)”は下記の名称で医薬品の成分表示にかかれています。
アセチルサリチル酸(商品名:アスピリン、バファリン)
イブプロフェン
ロキソプロフェン(商品名:ロキソニン)
ジクロフェナク(商品名:ボルタレン)
やっかいなのは、この4種類以外にもある事。
下に行くほど効き目が強くなる傾向にあります。

☞市販薬の具体例、例えばこんな感じです。

↑①これは総合感冒薬と解熱鎮痛剤の例ですが、どちらもイブプロフェンというエヌセイズ”が入っているのでNGです。
『イブプロフェンがよく効く!!』なんてフレーズで、風邪薬のテレビCMなんかで宣伝しているのを聞いたことがあるはず。(でも腎臓病にはダメな奴!って覚えておきましょう。)


↑②これはOKなパターン。アセトアミノフェンのみの総合感冒薬です。
(でも成分の2行目以降は、エヌセイズなのか、そうじゃないのか・・・?普通の人にはわかりませんよね。だからその為に薬剤師さんがいるのです。)


↑③こんな個包装のものだけだと、そもそも何の成分が入っているが確認できません。
インターネットが使える人はちょっと調べれば出てくるかもしれませんが、安易に飲むのは怖いですよね。
ちなみにこの『パブロンSゴールドW』の成分をネットで調べると
『アンブロキソール塩酸塩・L-カルボシステイン・ジヒドロコデインリン酸塩・アセトアミノフェン・クロルフェニラミンマレイン酸塩・リボフラビン(ビタミンB2)』となっていますので、アセトアミノフェンだけの大丈夫な風邪薬ではあります。
(でもそれ以外の成分は・・・以下同文)

☞結局のところ大丈夫な風邪薬は??

横文字ばかりで、ゆっきーも読むのが嫌になってきました(笑)
やっと本題ですが、今日お客様から質問があったのは”葛根湯なら飲んでも大丈夫?”といったご質問でした。
結論から言うと、葛根湯という生薬のみ配合の物であれば、おそらく大丈夫だと思います。ただし葛根湯にも様々な種類があるかもしれない(葛根湯入りの総合感冒薬はエヌセイズ入りの場合も)のでよくよく確認しましょう。

☞”おそらく大丈夫”と書いた訳は?

葛根湯と言えば、漢方薬のツムラさんのホームページをのぞいてみましょう。
世に出回っている医薬品には『添付文書』という薬の説明書がついています。これは買った薬の中に入っている細かい文字の白色の紙(ゆっきーはよく読まずに捨てちゃうやつ)の事です。
これは薬を購入する前にもインターネットでも確認することが出来ますが、実はこの添付文書には、ほとんどの医薬品で『相談すること。次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。腎臓病と診断された人。』と書いてあります。
実際、
生薬成分だけの葛根湯(ツムラのHP)も例外ではありません。エヌセイズが入っていないのに?どうして?ってなりますよね。

☞そんなこと言ったら何も薬が飲めないじゃないか!

そもそも、多くの薬は腎臓から排泄されます。
ちょっと専門的になりますが、薬の効果は血液中の濃度と血液中に留まる時間に左右されます。腎機能が低下している人は、健康な人よりも薬が排泄されるまで時間がかかります。
そうなると、薬の有効成分が効き過ぎたりするので、ほとんどの医薬品には『腎臓病と診断された人は相談すること。』と書いてあるのです。

☞市販薬で三日以上辛い場合はすぐに医療機関へ

以前のブログ『6種類以上の処方薬、危険です』でも、かかりつけ薬剤師を作ることを推奨しています。判断しかねる市販薬を飲む場合は薬剤師さんに聞きましょう。
もしエヌセイズ入りの薬をうっかり飲んでしまった場合はすぐに飲むのを止めましょう。エヌセイズはその成分自体が腎機能を低下させます。
また、3日以上市販薬の服用でよくならない場合は、すぐに病院へ行きましょう。

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ゆっきー

投稿者: ゆっきー

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「腎臓が不安な人は、どの風邪薬なら大丈夫?」への2件のフィードバック

  1. 有益な情報をありがとうございます。86歳の母は年齢相応と言われていますが腎機能が低下してきています。飲み薬では摂っていないと思うのですが、膝に貼る湿布薬を毎日のように使っていて、成分はNSAIDsです。白内障手術後の目薬もNSAIDsのものがありましたが、そういうものも経口摂取と同様な影響があるでしょうか?この頃はどこを向いても猫の治療も非ステロイド系消炎鎮痛剤だらけと感じます。。

    1. 代表的なNSAIDsであるロキソニンで調べてみましたが、湿布薬の場合には禁忌(投与してはいけない)や慎重投与に腎臓病は含まれていませんでしたので大丈夫だと思います。
      ちなみにロキソニン60ミリグラムを飲んだときの最高血中濃度は約5マイクログラム、400ミリグラムを皮膚に貼った場合は約0.09マイクログラムと1/50以下でした。
      とは言うものの、微量ですが血液中に存在しているので腎臓の血液量が下がらないように、十分な水分をとることを心がけてくださいね。

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