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慢性腎臓病(CKD)の人は人工甘味料を摂っても大丈夫?

こんにちは、ゆっき-です(*^^*)

純炭粉末公式専門店では、お客様にお届けする商品に『きよら通信』を同梱しております。ゆっきーが心をこめて、頭をひねりながら書いている『きよら通信』をご愛読いただければ幸いです。

さて、先日、『きよら通信』に記載してある内容についてお客さまからご質問がありました。

腎臓病食の甘みは何でつけるのが良い?

角砂糖
『ヘモグロビンA1cが高めで糖尿病が疑われるので、血糖値を上げないパルスイートカロリーゼロ(液体)を愛用しているが、人工甘味料がたくさん入っていると知り、このまま続けて摂っていても良いものか?』というご質問をいただきました。
糖尿病がある人は、『血糖値を上昇させない』人工甘味料は体を守るのに役立つこともあると思いますが、腎臓には負担がないのか?心配になりますよね。

そもそも何のために人工甘味料を選ぶ?

キシリトールガム 人工甘味料
カロリーゼロ・糖質(糖類)ゼロと謳って、最近ではスイーツや清涼飲料水以外でもあらゆる食品に使用されている人工甘味料。あなたはどういうイメージがありますか?
・太りにくい
・罪悪感なし
・いくら食べても(飲んでも)平気
・でも安全性に疑問?
おそらく『太りにくい』というイメージ(血糖値が上がらない)から、体に良いのかなー?と、無意識に人工甘味料を使った商品を選ぶ方も多いのではないでしょうか。また、スイーツというジャンルでなくても、カロリーオフと謳った商品には結構な確率で人工甘味料が使われているのをご存知でしょうか。

日本で使われている人工甘味料

炭酸飲料 人口甘味料
実際に私たちの身近な商品にはどんな人工甘味料が使われているのでしょうか。
よく使用されているのは以下の5種類です。
お手元に甘いものやカロリーオフの商品があれば、裏面の成分表をみて、実際にどれか使われているか、探してみましょう。

アスパルテーム

消化管内で分解され、有害なメタノールと無害なL-アスパラギン酸、L-フェニルアラニンを遊離します。メタノールは腸管から吸収された後にホルムアミドや蟻酸を発生させ、失明や致死などの毒性が知られていますが、健常人が調味料として使う程度の量であれば無害とされています。脳腫瘍や発がん性を指摘する報告もありますが、現在では毒性は否定的とされています。

アセスルファムK

アセスルファムK自体には発がん性は認められていませんが、製造過程で使用される塩化メチレン(ジクロロメタン)の発がん性を不安視する声もあるようです。
そのままの形で消化管から吸収され、分解されずに腎臓から尿中に排泄されます。

スクラロース

消化管からほとんど吸収されず、そのままの形で便中に排泄されます。
安全性の高い人工甘味料として約80か国で使用されていますが、サッカリンと同様に腸内細菌を変化させることが知られています。

サッカリン

そのままの形で消化管から吸収され、分解されずに腎臓から尿中に排泄されます。
発がん性が指摘されたこともありましたが、現在では否定されています。
ただし、ヒトにおいて腸内細菌を変化させて、耐糖能異常(糖尿病)誘発する可能性が知られています。

エリスリトール

そのままの形で消化管から吸収され、分解されずに腎臓から尿中に排泄されます。
天然にも存在し、安全性は高いと言われていますが、原料であるトウモロコシの遺伝子操作を不安視する声もあります。

どの甘味料を選ぶ?

ガムシロップ 角砂糖 甘味料
糖尿病などで血糖値が上がることが心配な方は、人工甘味料を上手に利用するのも一つの手ですね。人工甘味料は砂糖の何倍もの強い甘味があり、少しの使用量で甘味をつけられます。どの人工甘味料が腎臓にやさしいのか?に関しては、今のところ答えはないようです。

一方、糖尿病の心配がなく、普通体型であれば、無理に人工甘味料を選ぶ必要があるのでしょうか。人工甘味料はおおむね安全性が確認されていますが、消化吸収されず腎臓から排泄されたり、腎機能への影響が大きい腸内細菌叢を変化させる人工甘味料を、腎機能に不安がある人が大量に取り続けても本当に安全なのか?は確認されていません。むしろ、アメリカの論文では継続的に人工甘味料入りの炭酸飲料を飲み続けていると腎機能が30%低下するリスクが2倍に上昇する!という報告もあります。(※1)

甘味の味覚が麻痺していませんか?


もしあなたが、甘いものがないと我慢できない、かなりの頻度で人工甘味料入りの商品を選んでいるのであれば、甘味料に依存してしまっている可能性があります。人工甘味料の多くは、砂糖の何倍もの甘みを感じるように作られています。人工甘味料の強い甘味に慣れてしまうと、砂糖の甘さでは物足りなくなり、正常な甘みを感じる機能が鈍くなってしまうのです。
もし、心配な場合は一週間人工甘味料絶ちをしてみませんか。本来の味覚が戻ると『こんなに甘すぎるもの食べれない!』と気づくかもしれません。

あなたに人工甘味料は必要ですか?


何事にも一長一短があるので、これさえとっていれば絶対大丈夫なんてことはあり得ません。なるべく色々な種類の食材から栄養を摂るようにすると、リスク分散が出来るのではないかな思います。
ゆっきーは酒飲みなので甘いものが物凄く欲しいってことが余りないのですが(笑)もし選ぶなら、季節の果物、小豆、かぼちゃなどの自然な素材の甘味を楽しんだり、はちみつ、メープルシロップ、みりん等、少しずつ多種類の甘みを選ぶようにすると、腸内細菌にも多様性が生まれて免疫力にもいい作用があるのではないかな?と思います。とはいえ摂りすぎには注意ですね。

おわりに

りんご
繰り返しますが、糖尿病の心配がなく、普通体型であれば、人工甘味料を選ぶ必要があるのか?腎臓への不安はないのか?を、考えてから選ぶようにした方がよいのかなと思います。
何気なく、糖質ゼロ、カロリーゼロを選びそうになりますが、本当にそれを選ぶ必要があるのか?を、確認する習慣をつけようと思っているゆっきーなのでした。(*^^*)

参考文献
※1.米ハーバード大学公衆衛生学部のGary C. Curhan氏らの報告では、人工甘味料入り炭酸飲料を1日2杯以上摂取すると11年間で推算糸球体濾過量(eGFR)が30%超低下するリスクが倍増したのに対して、砂糖で甘みを付けた炭酸飲料では腎機能低下のリスク上昇は認められませんでした。
Associations of sugar and artificially sweetened soda with albuminuria and kidney function decline in women
Clin J Am Soc Nephrol. 2011 Jan;6(1):160-6

 

参考記事:人工甘味料、甘く見ると砂糖より怖い?(日経)
関連記事:腎臓病で気を付ける食生活

 

 

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この記事を書いた人
ゆっきー

美味しいものを食べることと、山登りが趣味の”ゆっきー”です。
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「慢性腎臓病(CKD)の人は人工甘味料を摂っても大丈夫?」への2 件のフィードバック

  • 匿名(ブログに頂戴したコメントは原則として匿名で公開させていただいております) より:

    ゆっきーさん、甘味料の事間違って使ってました!
    血糖値が高い為、人工甘味料使ってました。
    フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖シロップは大丈夫ですか?
    教えていただけたらと、宜しくお願いします!

    • コメントありがとうございます。
      ゆっきーに変わって回答させていただきます。
      フラクトオリゴ糖は大丈夫です(むしろ積極的に摂った方が良いと思います)が、イソマルトオリゴ糖の中には血糖値を上げてしまうものもあるので、血糖値測定器をお持ちでしたらイソマルトオリゴ糖シロップを飲んでから30分後、1時間後の血糖値を測定してみて下さい。
      さて、オリゴ糖には難消化性と消化性の2種類があります。
      難消化性オリゴ糖(フラクトオリゴ糖など)は人間の消化酵素では分解されないので、胃や小腸を通過して、腸内細菌(善玉菌)の餌になります。
      透析患者さんにフラクトオリゴ糖を飲んでもらったところ、善玉菌が増えて、尿毒症物質が減ったという研究論文があります(副作用は認められていません)。
      一方、消化性オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖などに分類される一部のオリゴ糖)は人間の消化酵素で分解されブドウ糖として吸収されるので、血糖値は上がる可能性が高いです。

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